1999年、解体が決まってから急いで江東区まで見学に行った覚えがあります。
当時、遊郭の本が出ていて、江東区に残る遊郭の痕跡も見てきました。
大正12年竣工で、東京市だった時代に建てられた公営住宅です。
住宅史では、よく登場する有名な集合住宅でした。
訪れた時には、まだ多くの方が居住しており
いつもと変わらぬ時間の流れを炎天下のもとで感じた次第です。
当時、現存するものとしては最も古い鉄筋コンクリートブロック造
の集合住宅でした。
設計は東京市です。
建物に面した親水公園にあった立看板によると「古石場」という地名は
江戸時代に城石の集積所だったところからつけられたものだそうです。
各所に面白いデザインがあり、当時の流行が感じられる逸品でした。
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