長野県の近代化遺産調査で訪れた浄水場を紹介します。
浄水場は、見えないところが本当はすごいのです。
しかし、そこは見れませんが・・。
第一配水池は、昭和2年4月着工、翌年9月竣工です。
現在、外壁は赤レンガタイル仕上げとなっています。
建設時は、赤レンガ積みでしたが
昭和40年の改修で赤レンガを剥がし
コンクリート塗仕上げとしています。
現在の姿となったのは、平成17年のことです。
着水井は、円筒形の鉄筋コンクリート造で
直径3.36m、深さ約2.4mです。
浄水場であることを知らないと、墓地の墓標と、祠のようです。
レンガ造の建物には、ペディメントと呼ばれる三角形の装飾が
ついていますが、志村けん扮する幽霊の頭のようです。
城山浄水地は、大正14年に設置されました。
配水池の構造はレンガ造で、両側に塔状の入口があります。
側面には、レンガで等間隔にアーチの模様が施されています。
茶臼山配水池は、大正11年6月に起工式が行われ
大正13年3月に竣工しています。
構造は、鉄筋コンクリート造で、平面規模は25×25mの正方形です。
外壁は、レンガ積みで、コーナーストーンなどの装飾が施されています。
同時に建てられた管理棟は木造の洋風建築で、大正13年竣工です。
浄水場は、一般的にあまり近付ける位置にありません。
住宅地にあると、知らない人には??となります。
みなさんも身近な所にある小さな近代化を探してみませんか。