いろいろずかん-日本橋

誰もが知る明治44年竣工の日本橋です。交叉する高架は、首都高速です。


設計は、一般には妻木頼黄と水道技師・米元晋一といわれています。中井祐氏の「樺島正義の仕事と橋梁設計思想」(土木計画学研究論文集Vol.24No.1、2007.10)によると、明治34年7月に東京帝国大学工科大学土木工学科を卒業した樺島正義のもとで、詳細設計及び施工監理をしたのは米元晋一で、米元は後年回想で当時東京市技師長であった中島鋭治の意見に従って石造アーチとし、さらに設計に際して中島の後任・日下部弁二郎と樺島の指導を得たことに触れています。


米元晋一は、中島鋭治の系統を受け継ぐ上下水道を専門とする東京市の技師で、明治36年7月に東京帝国大学土木工学科を卒業しています。同期には、土木学会第23代会長の青山士、台湾で活躍した八田義明がいます。

日本橋、ここが日本の道路の中心です。この写真を取り上げたのは、日本の首都の景観をよく見てほしいからです。



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Tokyo kenchiku sampo

東京の近代建築