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子育てをしていると、「何ができるようになるか」という目に見える成果に、つい意識が向きがちです。
できることが増えるのは確かにうれしいことですし、それを成長の目安として考えるのは自然なことだと思います。
ただ、特に障害のあるお子さんの子育てにおいては、「できる・できない」だけでは測れない大切な視点があるのかもしれません。
本当に目指したいゴールはどこにあるのか、一度立ち止まって考えてみることも意味のあることのように感じます。
まず気をつけたいのが、目標の高さです。
「できるだけ良い環境で学ばせたい」「将来困らないようにしてあげたい」——
そうした思いから、「普通級に入れるために」と無理を重ねたり、「一般就労を目指して」と早い段階から負荷の高いトレーニングを続けたりするケースも少なくありません。
もちろん、そのすべてが悪いわけではありませんが、思いが強くなりすぎると、子どもにとっては大きなプレッシャーになってしまうこともあります。
結果として自己肯定感が下がってしまったり、学校に行くこと自体がつらくなってしまったりするなど、いわゆる「二次障害」につながる可能性も考えられます。
また、良かれと思って続けてきた関わりが、長い目で見たときに親子関係の負担となり、将来的な「8050問題」に影響するケースもあると言われています。
だからこそ、「この目標は本当にこの子に合っているのか」「親の願いが先行しすぎていないか」と、ときどき立ち止まって見直す視点が大切になってくるのではないでしょうか。
次に考えてみたいのが、「自立」という言葉の意味です。
一般的には「何でも一人でできること」が自立と捉えられがちですが、障害の特性によっては、すべてを一人でこなすことが現実的ではない場合もあります。
そうしたとき、「できないことをどう補うか」という視点に立つことが、より現実的で、子どもにとっても負担の少ない道につながることがあります。
たとえば、地域の支援者とつながっておくことや、福祉サービスを上手に活用すること、周囲の大人と安心して関われる関係を築いておくこと。
こうした環境を整えていくことは、親が関われなくなったあとにも続いていく「支え」になります。
「誰かに頼りながら生活できること」も、自立のひとつの形と考えてみると、少し見える景色が変わってくるかもしれません。
その中でも特に大切だと感じるのが、「SOSを出せる力」です。
困ったときに黙って抱え込んでしまうのではなく、「助けてください」と伝えられること。
この力は、日々の生活を安全に送るうえで、とても大きな支えになるように思います。
私の息子は、暗記は得意でしたが、お金の計算などはあまり得意ではありませんでした。
中学の面談で「せめて買い物くらいは」と焦っていた私に、担任の先生がこんなふうに声をかけてくださいました。
「できないことを無理にやらせるよりも、『お金の計算がわからないので、お財布から取ってください』と伝えられるようになることのほうが大切かもしれませんね」
この言葉を聞いたとき、無理に「できるようにすること」ばかりに目を向けていた自分に気づき、少し肩の力が抜けたのを覚えています。
現在、息子は一人で外出したり、外で食事を楽しんだりしています。
それは決して「すべてを一人でできるから」ではなく、困ったときに周囲に頼ることができる、いわゆる「受援力」があるからこそ成り立っているのではないかと感じています。
では、親としてどこをゴールに考えていけばよいのでしょうか。
その答えは一つではありませんが、「安心して日々を過ごせること」は、多くの家庭に共通する大切な願いではないでしょうか。
大きな事故やトラブルに巻き込まれず、災害などの不測の事態にもなんとか対応しながら、その子なりのペースで生活を続けていけること。
特別な成果を求めることよりも、穏やかな日常が積み重なっていくことのほうが、実はずっと大切なのかもしれません。
子どもが笑顔で一日を終え、また明日を迎えられること。
その積み重ねを支えていくことこそが、私たち親にできる大切な役割のひとつではないかと感じています。
「できるようにすること」だけに目を向けるのではなく、「どうすれば安心して生きていけるか」という視点を持つこと。
そこに、障害児育児におけるひとつのゴールが見えてくるのかもしれません。
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