このたびは

マヌケな僕の怪我に

 

こちらでも

ツイッターでも

 

ご心配や

お見舞いのお声かけを

たくさんたくさん頂戴し

 

本当にありがとうございますお願いあせる

 

 

 

ひとえに

己の不注意なので

お恥ずかしい限りなのですがえーん

 

 

これを悪いお手本として

 

 

皆様は お怪我なさらぬよう

なにとぞ ご注意くださいあせる

 

 

説得力がなさすぎて すみません笑い泣き

 

 

 

 

さて。

 

 

 

今回は 縫っただけで助かったので

笑っていられますが

 

 

少し前のブログで

 

 

3回に分けてお話した

踵の骨折のように

 

 

今となっては笑えるけれど

 

冷静に考えたら

とても恐ろしい怪我 は

 

 

たくさん たくさん

経験してきました汗

 

 

 

この仕事をしていれば

怪我は 日常茶飯事で

 

ある程度は 致し方ない事なのですが

 

 

一歩間違えば

 

一生の 後遺症に繋がるような

大変な怪我にも なりかねませんガーン

 

 

 

ずっと以前にも

お話しましたが

 

 

殺陣の

 

基本中の基本は

 

 

怪我をしない・させない事

 

 

です。

 

 

これが守れなければ

殺陣など やってはいけません。

 

 

 

今日は

 

 

これまでに経験した

 

殺陣にまつわる怪我 

 

の事を

少しだけ ご紹介しようと思います。

 

 

 

 

■手の間違い

 

 

つけた手の

お約束間違いにより

 

怪我をした事が 何度もありました。

 

 

ある 殺陣ショーの時。

 

 

相手が突きを入れ

僕がそれを左に避ける

 

 

という手がついていました。

 

 

本番、お約束通り

僕は左に避けましたが

 

 

何故か 相手も

一緒に 左に動き

 

突きの一手を 放ち、、

 

 

思い切り 眉間を突かれましたガーン

 

 

 

カウンターヒット。

 

 

 

僕は 脳震盪を起こして 倒れ

ショーは中止になりました汗

 

 

 

これは

 

 

突く時は 絶対手首の力をぬく

 

 

という 

大変大事な教訓になりましたプンプン

 

 

 

僕もそれまで

突く時には 結構力が入っていたのですが

 

 

この出来事で 

恐ろしい思いをして以来

 

 

万が一

間違って 強い衝撃で当たった時に

 

 

すぐに 武器の力が逃げるよう

 

 

手首には 

絶対力を入れないようになりました。

 

 

 

手首の 力加減は

本当に 肝要だと思い知らされましたあせる

 

 

 

あれでも

 

眉間だったから 

ちょっと肉えぐれただけで済んだけど

 

 

少しずれて 目玉にあたってたら、、

 

 

あの衝撃なら

眼球破裂など 

起こしていたかもしれませんガーン

 

 

 

また

 

ある 俳優さんと

殺陣で 対峙した時も

 

 

僕が 振り上げて

 

その俳優さんは

 

左から真っ直ぐ抜き胴 

僕を殺す

 

 

という手がついていたのに

 

 

本番で

その俳優さんが 間違えて

 

 

左から

右上に  振り上げて斬ったのですガーン

 

 

 

刃先は

僕の 頬から眉を

一直線に 走り抜けましたナイフ

 

 

幸いにも 僕

 

外国人顔の 奥目なので

 

 

頬と 眉に 

スパッと 切り傷ができて

 

 

目玉には 傷つかず

 

九死に一生状態でしたが

 

 

頬がぱっくり割れるほどの刃先が

 

目玉を 擦っていたらと思うと、、、汗汗汗

 

 

 

その俳優さんは

 

 

「 なんで当たったんだろうねえ?!」

 

 

手を間違った事にも

気付いておられませんでしたムキー

 

 

 

たった ひとつ

手を 間違うだけで

 

 

殺陣って

こんなに 危険なのです汗

 

 

 

橋蔵先生が

銭形平次を 撮る時も

 

 

十手は 短くて

接近戦に なるので

 

距離や 間を

しっかり 考えて動かなければならないのですが

 

 

それを 上手く取れなかった絡みが

 

 

十手を握る 先生の手を

刀で直撃する 

 

なんて事が

再々 ありましたあせる

 

 

先生は いつも

 

 

うん、大丈夫大丈夫

大したことないから!

 

 

と 撮影続行されるものの

 

 

陰に隠れて

ものすごく 痛そうに

手当を されていましたショボーン汗

 

 

殺陣の手や

間合いを間違うって

 

本当に 

 

怪我はもちろん

命取りにもなりかねない事なのです汗

 

 

 

 

■歯が折れた

 

 

映像の撮影中の出来事です。

 

複数人が槍で戦っている最中

 

 

みんなが槍を振り回している

その狭い隙間を抜けて

向こうへ行ってくれ

 

 

との注文。

 

 

どう考えても物理的に不可能なので

これは無理ですと断りますが、

 

 

うん、それでも行ってほしい。

 

 

と 鬼の再注文です(笑)

 

 

 

自分も 槍で戦いながら走るので

動きのコントロールにも限度があります。

 

 

槍の石突(刃の逆)が

口元を直撃

 

見事に歯が二本、折れましたえーん

 

 

ハナっから

120%無理な話ではありましたが

 

 

それでも

 

殺陣のプロとして

己の技術力でカバーできなかった事が

本当に 本当に悔しくて

 

こんな傷を負った事が

情けなかったのですが、、

 

 

これも

 

 

目だったら失明してたな、、と思えば

 

 

歯でよかったな、、汗

 

 

前向きに思うしかありませんでした(笑)

 

 

 

これは 誰かの不注意とか言うよりかは

無理を承知でやった結果なのですが、、

 

 

石突が ガンと当たるだけで

かなりの衝撃でした。

 

 

当たり前の事ではありますが

 

刃先も 石突も

人にあててはいけません、、あせる

 

 

 

 

■半月板損傷

 

 

歳の頃、三十前、、くらいだったでしょうか。

 

 

時代劇の撮影、

殺陣シーンでの出来事です。

 

 

複数での立ち回り。

 

僕は途中で斬られ、

倒れておりました。

 

 

死体の間(?)は

残った人たちの殺陣を

薄目開けて見学しているのですが、、

 

 

「 うぅーっ! 」

 

 

僕の真上あたりで

やられた声がしましたアセアセ

 

 

薄目で見ても

 

どう考えても

 

僕めがけて倒れてきますアセアセ

 

 

もがいてる時なら

逃げる事もできますが、、

 

 

僕、すでに死んでいます。

 

死体が 動くわけにいきません。

 

逃げられない。

 

 

えぇっ、、、アセアセ

 

 

と思った矢先、

 

 

曲げた左足に

伸ばして重ねた 右足の上に

 

 

その人が

思い切り倒れて

のしかかりました。

 

 

グギッ、、

 

 

 

翌日から酷く痛みだし、

診察の結果、

 

 

半月板損傷との診断、、ショボーン

 

 

 

これは、今でも

 

季節の変わり目や

真冬に冷え込んだりすると

 

しくしく痛んで悩ませてくれますえーん

 

 

 

 

 

人の上には絶対倒れてはいけない。

 

 

倒れる位置も

計りながら動けなければならない。

 

 

 

殺陣の基本として教わった事でしたが

 

 

これが守れなかった人が

起こした結果ですショボーン

 

 

 

 

、、、と

 

 

痛い話ばかり

たくさん 書きましたが、、

 

 

 

殺陣は

 

 

ほんのわずかなタイミングや

位置のズレだけでも

 

 

こうして、自分だけでなく

他人に 

大変な怪我を負わせてしまうものです

 

 

最悪の場合、

一生の 後遺症にもつながり

取り返しのつかない事になります。

 

 

 

動きの意味や

間合いや 結果も考えずに

 

 

ただ 

 

 

こんなに振り回せばかっこいい

こんなに速ければそれっぽい と

 

 

 

かっこよさだけで

刀を振ってはいけないのです

 

 

それは殺陣ではなく、

ただのチャンバラごっこ。

 

 

常に

 

責任ある動きが 意識出来ない人には

殺陣をやる資格は ないのですプンプン

 

 

 

操作を誤れば

殺人凶器になる 自動車の

ハンドルを握る以上

 

ハンドルと共に

人の命を握っているのだ と

思える人でなければ

 

運転しては いけないのと同じです

 

 

 

もし

これから 殺陣をやろうと

お勉強中の方が おられたら

 

 

こういった 怪我を招くのだと言う事

 

 

よくよく

肝に銘じて

 

その

 

刀の柄と共に

責任感を 握りしめてほしい

 

 

心から 願います、、お願い