頂いたコメントなどから

 


時代劇などで
僕らを探して見てくださる


と仰るお声が
結構たくさんありまして



主役じゃない役者にも
目を向けてくださる方


そして
それを楽しみだと
言ってくださる方が


たくさんいてくださるのだなあと
しみじみ 嬉しく思います、、照れラブラブ



台本・作品上
主役ではないにしても


基本、常に


自分「も」主役や!


という気迫はありますプンプンアップ



たとえフレームの端っこにいたとしても


自分に注目している目は必ずある

 

と思い


芝居に手抜きはいたしませんプンプン



それは


舞台でも映像でも
同じ気持ちですグー



殺陣などでは


主役や 作品を

生かすも殺すも
僕らの技量にかかる

 

という 場合もありますし


常に意識は



主役と共に足あと

 

 

という気持ちでおります。


ですので


見ていてくださる


というお声を頂戴すると


己の信念は
間違っていなかったなあと


大変 やりがいを感じます照れキラキラ




ところで、、

 

 



そうして注目してくださる方には


クレジットの名前も


注意して チェックしてくださる方
おられるのではないでしょうか、、うーん



中には


ぼんやり見てて
最後の キャストに
峰蘭太郎の名前を見つけて


あれ?気づかなかった
どの役だったんだ?

と、巻き戻して見てみたうずまき

 

なんてお言葉を頂いた事も 
何回か ありましたひらめき電球



これを読んでくださってる方の中にも
そんな事があった方、
おられるかもしれませんほっこり



そんな時、、、



名前が出てる

しかし

探せども探せども

峰、出てきやしねえ、、、
えー?



なんて事、

ありませんでしょうか、、あせる



まさか松の木とか岩の役だったのか?
 

なんて(笑)



キャストに名前が出ているのに
どうしても見つけられない。



そんな時、実は、、、





いないんです。実際。



ぃや おらへんのかーい!パーハッ



いえ、、、

 

厳密に申しますと、

 

あるパターンがございまして、、、

 




そうは見えても ホントは出てる時

 と

そう見えて ホントにどこにもいない時
 

 と

あるのですひらめき電球

 

 

どういう事かと申しますと。




①ホントは出てる時


先日からぽろぽろとお話しておりましたように、

僕ら

「 吹き替え 」

という仕事もあります。


その度合いにもよるのですが、


吹き替えと言えども
そのボリュームが結構なものである、


と言った時には
名前が出るのです。


だから

 

顔で 峰蘭太郎だと認識できなくても

実は 姿だけはずーっと見てた

 

なんて罠が あるのです(笑)



ヒーローもののスーツアクターさんは


作品中では

お顔は見えないけど、

主要キャラクターの中身を務めている人は
お名前、出ますよね。

それに似ているかもしれませんひらめき電球



②実際どこにも居てへん


出演してないのに
名前だけ、出る事があるのです。



どういうことやねん、、、えー?うずまき



解せませんよね。



台本もらいました。


現場に行きました。


出番を待ちました。


なんらかの都合により出番なくなりました。


出られませんでした。



こんな感じで、

 


出る予定だったけど出なかった。


 

こういう時が あるのです。


とは言え、

役つきで台本頂いてますし、


実際現場に行って
スタンバイして

拘束された事に変わりはないので


名前は出す。

という事なのです。



もちろん僕ら役者は
見てもらってなんぼ です目


本編で注目してもらい、


この家老役の人いいなあ、
お名前なんていうのかなあ
目キラキラ


なんて思ってもらえた時、


名前が出ていれば


こういう名前の
こんな役者がいるんだな
目キラキラ


と、認識してもらえるわけですから


名前は大切な看板です。

出ると出ないでは 大違い。



ちょっと待って。


逆に、
姿が出てるけど
クレジットに名前が出てこない
のもあるよ?

あれだって撮影時間中は
現場に拘束されてたんじゃないの?


なんでちゃんとお仕事してるのに
名前出てこないの?えー?


と 思う方もおられますよね。



その違いは、と申しますと、、


名前の出る仕事
 =台本をもらった仕事

 


名前の出ない仕事
 =仕出し
 

 

仕出し。

 

僕らの世界の用語です。

 

台本をもらわずに芝居をする人です。

 

エキストラ、とはちょっと違うけど
エキストラに毛が生えたくらいのボリューム、

とでも言いましょうかあせる




もちろん、いずれも

ちゃんとお給金は頂けますが、、

 

 

大きな声じゃ言えませんが

やはりその違いによって

差も出る事もあるのですよ!お札


クレジットは


役名と役者名 が出る事も
 

役者名のみ 出る事も

 

両方 ありますが


いずれにしても


名前が出るのは
台本を頂いたお仕事 なのです。



かたや 仕出しは、
即興演技が主です。




さて、お話を戻しましょう。

 

 


上記を踏まえて、




現場まで行って名前を出してもらえない


 ↓


台本もらって行ってたのに
出番がなくなって名前が出なくなる


 ↓
お給金もらえるはずでお仕事行ったのに
何ももらえなくなる


という意味合いになり


役者にとっては
結構大きな違いになってくるわけですえー?



一般的なお仕事にあてはめてみても


例えば

複数の仕事をかけ持つ
フリーターとして働いていたとして、


結構いい稼ぎになる
日当なんぼのお仕事あるよ、
って言われて、


他の仕事をけって
そっちに行って、


じゃあ支度ができたら呼ぶから
作業服に着替えて待ってて

と言われて着替えて、

準備して、
さんざん待たされた挙句に、


夕方になって

やっぱ今日はいいです
って、手ぶらで帰されたとしたら、、?


ここまでくる交通費と
今まで待った時間、
けった仕事で得られたはずの稼ぎ

誰がどないしてくれんねん
イラッむかっ


って、なりますよね。



そういった事で

配慮してくださった結果、

ということなのです。

 



あくまで

たくさん時代劇を撮っていた頃の事情で

 

 

現代では

この仕組みもすいぶん違うので

 

定義も変わってきているとは思いますが、、ひらめき電球


そういった事情から

 

名前だけ出てるけど

蘭太郎どこにもいない

 

という 現象が起こっている事があった、

という訳です、、ほっこり



さてさて。

 


こう書くと


仕出し=ちょい役
 

みたいなイメージになるかもしれませんねあせる


でも、そうではないのです。

 

 

 

仕出し、、

 

 

確かに 出番はちょっとです。


かと言って

適当にやっていい仕事ではありません


ちょい、ではないのです。


特に、

若手にとっては
制作側の目に留まるチャンスです。



真ん中でない場所で

いかに 人の目に留まる芝居ができるか。

 

台本がない中で
いかに 己の芝居をいかせるか。


 

力量の問われるところです。

 

 

しかし、

ただ目立てばいいものではない。

 

 

ストーリーも感情も熟慮せず

 

お門違いに出すぎた真似をすれば

悪目立ちになり

 

 

即、監督に

 

 

「 そんなのいらねえんだよ。下がってろ 」

 

 

と言われてしまいます。

 

二度と呼ばれなくなるかもしれない。

 


端っこにいるからと、
ここで適当な芝居をしていたら、


一生そのままで終わります。


仕出しの仕事を


「 ちょい役 」
 

と言ってしまったら、

それ以上の役者にはなれないと

 

僕は思います。

 

 

どこにいて

どんな小さな仕事をしていても

 

見ている人は

必ずいてくれるのです目

 

 

そして

 

 

たった 一人でも

 

自分を見てくれる人がいる以上

 

 

プロとして

最高のものを

お見せしないといけないのですプンプン

 

 

 

どの役も

 

その物語に必要だから

そこにいる訳です

 

 

役をやる以上は

 

主役でいて いいんじゃないかと

 

思います、、、ほっこり

 

 

 

 

、、、と、まあ

 

こんな罠もあるんだよ、

と 言う事で(笑)

 

 

これからも

 

いろ~んな視点で

 

 

時代劇、楽しんで見て頂けたら

大変 うれしいです、、、照れラブラブ