うちにいた
わんこは
おとなしくて
やさしい
お花の 大好きな子でした
晩年は
加齢と 病気で
下半身が
動かなくなってしまったけど
だっこでも
お外の空気や
お花の香りに触れると
本当に 本当に
うれしそうで
家で 寝ている時とは
まるで
別人（犬か
）みたいに
いきいきと
輝いた顔をしてくれるので
僕も それがうれしくて
季節ごと
見頃の お花が
いっぱいの場所に
連れて行きました
(ちゃんとお散歩道になったお花畑です)
春は 梅 もも
チューリップ
バラに ネモフィラ、、、
秋は ダリアに
ゆり ケイトウ
道端には 金木犀、、、
たくさん たくさんの
お花に 触れ
めいっぱい
花の香りを 楽しみました
桜の季節も
必ず
満開の 桜の木の下に
抱いて行きました
彼女は
咲き乱れる 桜の花を
しげしげ 見つめては
すんすん と
鼻を 鳴らしておりました
お花だ、、
と
ニッコリ 笑います
この 桜の時も
その前の お花畑も
彼女の
嬉しそうな顔を見て
僕は 思いました
来年もまた
見頃がきたら
一緒に
ここに 来よう、、
でも
今年は
その
「来年」 は
きませんでした、、
桜も
ネモフィラも
花は
去年と同じく
咲き誇っていたけれど
虹の橋
を渡った彼女は
あちらの世界の
お花畑を
走り回っていて
もう 去年までのように
僕が 抱っこして
花畑に行くことは
叶いません
来年も また
と、思っても
その時とおなじ
「来年」 が
必ずしも
やって来るわけでは ないのだと
彼女が好きだった
お花たちを見るたびに
痛感しています、、
今 できることは
今 したほうがいい
今 言えることは
今 伝えた方がいい
ありがとう は
言える時に
言う方がいい
いつもそばにある
当たり前の存在にこそ
ありがとう は
そのつど
言う方がいい
今 という 時間は
今 しかないので
今 大切にしたいものです、、
