日々、テレビやネットで流れてくる
コロナウイルスに関連した
心の痛いニュースが続き
気分も沈みがちなのですが、、
今日、気が付くと
お庭のサツキたちが
もう、けっこう花開き
さらなる蕾もたくさん増えていて
ホッコリしました、、
ひこばえ、だと思っていた草に
すずらん??
みたいな形の蕾がついていて
びっくり、、
なんで急に生えてきたんやろ、、
そんな中、
何気に見ていたテレビの一コーナーで
お馬さんの事がやっていて
かわいいなあ、、と
見入ってしまいました。
僕、お馬さん、大好きなのです、、
これは、年末頃だったかに
乗馬クラブに遊びに行った時で
彼女は
ソニックレディさんと言います、、
なかなかの別嬪ちゃんです
とってもとってもかわいくて
かわいいねえ
いい子だねえ
あんよが上手だねえ
と、デレデレナデナデしながら
ともにウォーキングしていましたら
トレーナーさんに
「 気難し屋のソニックがめっちゃ言う事きいてる、、、
女性の扱い、お上手ですね 」
って、茶化されてしまいました、、(笑)
今でこそ、こうして
ゆったり、プライベートで
乗馬を楽しみたいなあ、、
なんて思いますが
これまでは、やはり
乗馬=お仕事
でした。
現代では、とりあえず
運転免許が必須であるように
時代劇では、何はさておき、
とりあえず乗馬の心得えが必須です。
御多分に漏れず
僕も弟子入り早々、
そのように教えられ、、
橋蔵先生に弟子入り後、
【 忍びの者 】
の森蘭丸役でデビューも決まり
殺陣稽古とともに、
橋蔵先生ご指導のもと、
乗馬稽古もする事になりました。
当時、東映の撮影所から
徒歩10分程度の所に
とっても広い馬場がありました。
何十頭という馬がおり、
乗馬中の方もたくさん
かなりの速度で颯爽と走る姿は
とてもかっこよくて
僕もああなるぞ
と、ワクワク、、
お馬さんに馬具をつけてもらい、、
いざ、お稽古スタート
嘘みたいですが、当時は
人間の装備、ありませんでした。
ヘルメットもなし、ノーガードです
落ちたら大変や、、、
周りの方のように
颯爽と馬に跨っ、、、れるかと思いきや、
実際のお馬さん
ハタから見てるのと全然違い、
思った以上に、でかい、、、
ステップを置いてもらい、
後押しされながら、
やっとやっとで
ヨイショ と跨りました。
、、、高い、、、!
高所恐怖症の僕、
かなりビビります、、、
ざっと基本の合図などを聞き
「 踵で腹を蹴ると歩き出すんやで 」
と言われ
こわごわ
ドンっ、、とやってみましたが、、
お馬さん、ウンともスンとも動きません。
なんでや、、、
それもそのはず。
僕、怖さのあまり
手綱を持つ手にググーッと力が入り、
無意識に引いてしまっていました。
「 強く引いたら ”動くな” の合図やから
歩かへんよ、、 」
橋蔵先生が
クスクス笑います
怖さを抑えて手綱を緩め、
何とか歩き始めてくれたのですが、、
やっとの思いで一周してくると、、、
お馬さんが突然
急ターンで向きを変え
頼んでもないのに
勝手に歩き出すのです、、
どうやら、行先は厩舎です。
お馬さんは、基本的に
走るの、キライなんだそうで
ある程度動かされたら
早く休みたくて
厩舎に帰ろうとするのだそうです、、
どんなに
”止まれ”の指示を出しても、
お馬さん、まったく無視(笑)
どんどん進み、厩舎入口へ、、。
厩舎の出入り口は
馬一頭がギリギリ通れる狭さだったので
当然 僕は
壁に当たり落下、、、
またまた橋蔵先生が
クスクス笑いながら駆け寄ってこられ
ヨシヨシ、いい子だ、おいで、と
お馬さんのご機嫌をとってくださり、
馬場へ戻してくださいました、、
気を取り直し、再チャレンジ!
少しコツもつかめ、
スムーズに一周し、、
ちょっと調子ついてきた二周目に
お馬さん、
今度は急ブレーキ、、
止まったかと思うと、
俄かにググ~~っと首を上げました。
へっ、、何するんや、、
と、思うと同時に
お馬さん、そのまま勢いよく
首を振り下ろしたのです
わわっ、、
思わず手綱を離してしまい、
外れた手綱は
お馬さんのお耳にぷらーん、、、
お馬さん、
今度は小腹が減ったのか
慌てる僕を気にも留めずに
足元の草をもしゃもしゃ食んでいます、、
ちょっと首を上げた時に
必死で手を伸ばしてみたものの
お耳にかかった手綱には届かず、、
手の施しようのない僕を背に乗せたまま、
知らん顔して
おやつタイムのお馬さん。
「 ナメられとんなあ、、 」
もはや橋蔵先生も爆笑です。
お恥ずかしい、、、
傍目にみたらスマートな乗馬
今でこそ
お馬さんに乗ったまま
殺陣も出来るようになりましたが
颯爽と走るには
まだまだ長い道程だなあ、、
もしゃもしゃと
ひたすら草を食べるお馬さんの背中で
先行き不安になった
乗馬稽古初日でした、、
その後、
お馬さんとは長~いお付き合いになり
たくさんのお仕事で
たくさんのお馬さんと
ご一緒することとなり
当然、落馬も経験したのですが、、、
このお話は
また、いずれ、、