銭形平次

 

 

もう、

説明なんかいらないですね

 

皆様よ~くご存知、

橋蔵先生の代表作とも言える時代劇です照れキラキラ

 

 

大川橋蔵先生の銭形平次だけでも、

なんと 18年間、、

 

888話も続いた時代劇ですびっくり

 

 

連続モノですので

当然、撮影もずーっと続く中、

 

舞台公演もあり、

 

年間で、1か月公演が数回あったりで

 

舞台が入ると、その分

銭形平次を撮りためたりして

間に舞台をこなされ、

 

さらにその間にも

他のお仕事も入りますから、

並行してこなされて、、、

 

橋蔵先生は 

平均して ずっとそんなふうに

お仕事をされていましたあせる

 

 

弟子入りから ずっと

 

こんなご多忙でも

努力・精進

尽きる事のない先生の背中を

追い続けておりました、、、照れキラキラ

 

 

そんな 国民的時代劇、

銭形平次に出させて頂いていた時の

思い出を ひとつ、、、照れ

 

 

 

こちらは 銭形平次の

 

1967年(昭和42年)

 

「五十両裏表」

 

というお話です。

 

 

僕、十八歳、、ニヤリ

 

演技のいろはも まだ未熟

 

役作りも ままならず、

無我夢中で 演じていた頃です。

 

 

僕の役は ”権八” 

 

 

ある大店で

真面目に働く 奉公の少年です。

 

 

ある時、、

 

大店から 消えた五十両。

 

 

奉公に上がる前、

ならず者で グレていた権八は

 

五十両を盗んだ疑いをかけられ

しょっぴかれ 下手人にされてしまいますえーん

 

、、、もう、ザ・時代劇と言える

あるあるの展開です(笑)

 

 

さて、その権八がこちら、、

 

 

手にしているのはどんぶり鉢。

 

丼一杯の酒を 飲んだくれております。

 

グレていた頃の回想シーンですね、、ひらめき電球

 

 

もちろん、

撮影なので 中は水ですが、、

 

 

この時、監督からの指示は

 

 

「浴びるように飲んでくれ」

 

 

僕は懸命に

並々一杯のどんぶり酒(水)を

がぶがぶと 飲み干すのですが

 

中々OKが出ず、

何テイクも繰り返しえーん

 

次第に腹がパンパンになり、

腹痛まで起こり始め

とっても辛くなってきたのです、、、汗汗

 

が、しかし

それでもOKは出ません汗

 

うう、、泣きたいくらいしんどい、、、笑い泣き

 

 

ひどい泣きっ面でもしていたのでしょうか、

 

それを察したかのように

目の前のカメラマンさんが

僕に 声をかけました。

 

「 ぼん、溢さんように必死で飲んでるやろ、

 

 それな、どんぶり水、

 

 三分の一は 溢して飲んでみい 」 

 

ええ、、?びっくり

 

芝居OK出ない上に

衣装濡らしたら 怒られそう、、、ショボーン

 

それより

少しでいいから休ませてほしい、、、えーん

 

 

解せぬ僕を置きざりにして

 

 

「 監督~!いきまひょか~!」

 

合図を出すカメラマンさん。

 

「 よぉし、よ~い、スタート!! カチンコ

 

無慈悲に本番が始まります。

 

 

僕はまた、

なみなみと水を張った丼を手に、

ぐぐっと飲み始めたのですが、、、

 

 

「三分の一は 溢してみい、、」

 

 

脳裏に カメラマンさんの声、、、耳

 

、、、同じ怒られるなら やってみよう。

 

僕は、

 

少し飲んで ボタタッと溢し、

また飲んでは溢し、

溢しては飲み、、、

 

ついに最後の一滴まで 飲み干すと、

自然と

 

「っぷぅ~、、、」

 

と 声がもれました。

 

 

「 カットぉオッケーーぃ!!

 

  ええやんか!!

 

 

、、、!笑い泣きキラキラキラキラキラキラ

 

やっとOKが出ました、、、笑い泣きキラキラキラキラキラキラ

 

 

カメラの向こうで 

カメラマンさん、

親指立てて ニヤリ。

 

カメラマンさんのおかげで

酒豪になれたのでした。

 

 

長年 時代劇を撮り続け、

 

芝居のコツから

監督さんのツボまで心得た

 

カメラマンさんの ナイスフォローでした、、

感謝、、キラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

スタッフさんて 凄いですね。

 

 

これも 

 

役者、スタッフが

長期に渡り共に過ごす

 

ロングラン作品ならではの

連携プレーかもしれませんね照れ

 

 

その後

 

徳利にお猪口に升酒と

 

時代劇では

色んな酒が

飲めるようになりました日本酒リキュール

 

 

が、、、

 

自身は

 

まったくの下戸でございます、、、滝汗

 

 

お銚子もう一本~!

とは 絶対言えませんが

 

 

おはぎのおかわりなら

何回でもいけるであろう

超甘党です、、、照れあせる