殺陣師。
ざっくり 言うと
立ち回りシーンで
殺陣・アクションの
”手” を つける人です
平均して、
時代劇ならば
殺陣(たて)
現代劇ならば
擬斗(ぎと・ぎとう)
と呼びます
僕は 基本的には
殺陣を 演じる表現者ですが
時には 僕も
指導側に
つかせて頂く時もあります
所作指導や
殺陣の指導ですね、、
演じる時とは また違う
難しさも
面白さも あります
殺陣師、、、。
「映像作品のスタッフ」
と言われて、
誰しも、
照明さん、音声さん
大道具さん、小道具さん
このあたりを
すぐに 連想したとしても
なかなか
殺陣師さん!
と、即 連想される方は
少ないのではないでしょうか
殺陣がお好きな方には
スタッフロールで
一番に目に入るかもしれませんが
世間一般には
あまり 目立たぬ
縁の下の力持ち的な
お仕事と思います
ブログなどを
やるようになって
「クレジットの 殺陣師の項目に
僕の名前があった」
と いった事を
書いてくださってる方が おられて
わあ、、みんな結構見てくださってるんだあ、、
と 驚くとともに
<殺陣師>
の 文字を
目に留めてくださっていること
とっても嬉しく思いました
表立っては
目立たぬお仕事ですが
誰にでも おいそれと
出来る お仕事では ありません
やはり まず
かなりの センスが問われます
殺陣を つけるセンス、
と 言われても
にわかに ピンと
こないかも しれませんが、、
洋画の 日本語訳
これと 重ねてみてください
まったく 同じ洋画でも
字幕の 日本語訳を手掛けられた
翻訳家さんが 違うと
見る手の 感じ方は
まったく 違いますね
ひとつの 作品が
傑作 と伝わるか
駄作 と伝わるか
翻訳家さんの お仕事は
ものすごく 重要な
分岐ポイントに なるはずです
洋画好きの方の中には
視聴感想が
日本語訳によって
ずいぶん左右された、という
経験がおありの方
おられるのではないでしょうか
殺陣師さんの お仕事は
これに 似ていると思います
まったく 同じストーリーでも
つける殺陣によって
瞬き許さぬ ものとなるか
よそ見を許す ものとなるか
観終わった後の 印象を
まるで変えてしまう
重要な 大役です
僕ら 演じ手にとっても
殺陣師さんの
手の付け方によって
ぐぐっと 入れるものであったり
なぜか しっくり馴染まないものであったり
不思議なくらい
感じ方が 違ってきます
やはり
素晴らしい殺陣師さんが
つけてくださった 殺陣は
やっていて
楽しいのです
こちらは
殺陣師の 清家一斗くんです
僕はもう
ずいぶん昔から
お父上の
清家三彦氏と
お仕事を 共にして参りまして
一斗君も
ちびっちゃーい頃から
見てきたのですが
今では
お父上と 同じく
殺陣師さんの お仕事を
されています
立派な お父上の
背中を 追い続け
着実に
成長されております
お父上に
追いつけ、追い越せ、、、
殺陣師さんに なるために
役者の お勉強もされたので
舞台や映像で
よく ご一緒させて頂きました
お父上と同じ
殺陣師さんの道へと進まれ
今は
舞台、映像
いろんな場面で
作品づくりを 共にする
同志と なっております
ショーでは
彼の つけた殺陣を
演らせて頂いた事がありますが
映像作品では
まだ 機会がなく
いつかは 映像でも
一斗君の
つけた 殺陣で
演じられたらなあ、、と
切に願う 殺陣師さんであります
どんどん 逞しく
成長される 姿に
心強さを 感じつつ、、
今後の 一斗君に
とても 期待しております
(プレッシャーになったらごめんね、、、)
殺陣を 演ずる者も
殺陣を 作る者も
その 人口は
昔に 比べると
減少傾向では ありますが
技の伝承と
これからの 作品づくりを
若い 世代の
志 ある方々が
盛り上げていって くださると
願いを 込めて、、
僕も 出来る限りの
技術継承に 尽力して参りたいと
思います、、、