さきほど
忍者ショーの 記事で
殺陣に おける
セットと ロケとの 違いに
ちらっと 触れたので
そのあたりを
もう少しだけ、、、
セット撮影。
時代劇で セットというと
屋内なら
座敷
廊下
庭 など
屋外なら
街
屋根上
門前
池のほとり など
（映画村の景色そのものですね）
いずれにせよ
そのほとんどが
足場の良き処です
多少の空調もあり
大道具さん 小道具さん
各スタッフさんが
役者さんたちが
可能な限り 最善の状態で
演技が できるよう
奔走して
整えてくださった環境下で
撮影が 行われます
かたや ロケでは
その足場というと
石ころだらけの河原
足場の見えない 川の中
波打ち際
砂浜
（殺陣では本当に足を取られます）
山の斜面
崖っぷち
足場の悪い環境が
本当に 多いのです
歩くだけでも
一仕事みたいな その足場で
殺陣、やるわけですよ、、、
道場の 鏡の前で
稽古してる時は
難なく 出来てるつもりでいても
それらの 条件下では
道場で見た姿は
なんやったんかと 思うくらい
まったく
思い通りには なりません
ゴルフの うちっぱなしで
二階席で 打った時は
ものすごーく 飛んだ気がして
結構いけてるやん
と思うのに
一階席で同じ事したら
ボール転がってるやん、、
という状況、というと
解りやすいかも、、、（笑）
殺陣の 絡みは
どんな状況下をも問わず
先日 お話したような
基本中の基本の
安全性を 考慮しながら
限られた 動線範囲で
間合いを考え
死んでは復活の繰り返しで
合計５回くらい かかっていく
和製ゾンビの 僕らは
極力 顔を
見せないようにするわけですが
そのギリギリでも
自分の 爪痕を残すべく
極限の角度まで
顔を傾けてみたり
人と同じに ならない小技を
端々に 出してみたりと
創意工夫を
詰め込めるだけ詰め込んで
なおかつ
最良の 殺陣にするべく
間合いを考え
斬る・斬られるの
阿吽の呼吸で
動くのです
足場条件云々、など
言うてはおられないのです
足場の悪さも 乗り越えての
殺陣を 成す事
これも
並大抵では ありませんが
その分
殺陣をやる者の
醍醐味なのです、、、
加えて 当時は
崖っぷちでも 容赦なく
「ランタン、そこ、飛べるか？」
なんて
監督さんは
さらりと 仰るものなのです
うん、、
これ、見たらわかるやろ
殺す気か、、、
なんてのも
山ほど ありましたが
いや、これはちょっと
なんて
絶対 言いたくありませんから
僕ら、
全然大丈夫じゃなくても
はい、いけます（キリッ）
て、
ほぼ条件反射で
答えるもんなのですよ（笑）
本番前に
家族に 電話しとこかな、、、
くらいの状況
幾度となく ありました（笑）
しかし、、
どんな環境でも
灼熱の 真夏のロケでも
極寒の 真冬のロケでも
その場での
可能な限りの 最大限に
役者たちが
演りやすいよう
細心の注意を払い
現場を整えてくださる
スタッフさん達には
心より
感謝、感謝、なのです、、、
ロケと セット では
同じ 殺陣でも
こんなにも 違うのですよ、
という お話 でした、、、
おまけ、、
お城で 討ち入られるような
シーンの 撮影に
お城の 階段で
ロケする事も よくありますが
この お城の階段
これが現役で
活躍していた時代には
当然、
敵が攻め入るのを
防御するよう作られていますから
わざわざ、
一段ごとが ものすご～く
「歩きにくい」
歩幅で 作られているわけです
ここで
ワーーーーッ
なんて
勇ましく 駆け上がって
殺陣やるなんてのは
かなーり しんどくて
一見 キレイに見えても
【悪い 足場】
の 仲間です、、、
それでは 本日は
これにて 御免、、