目標、毎日更新!!
、、、と、掲げて早速、
くじけてしまいました、、、
断捨離すべく、
毎日、せっせと整理していると
夜、とてつもない睡魔に襲われます、、
その整理の中に、
膨大な数の過去の写真があり
すべてとっておくと、
これだけで
押入れが崩壊しそうな量なので
どうしても、というものだけ
厳選して残し
他は、思い出をしかと脳に焼き付けて
泣く泣く処分しております
その中にあった
僕自身 大好きな1枚を ご紹介。
こちら、
中山安兵衛。
そうです。
後の、赤穂浪士となる
堀部安兵衛であります。
2000年8月、、
もう20年前ですね、
新潟県新発田市で行われた
お祭りのイベントで
【決闘・高田馬場】
という殺陣を 演らせて頂きました。
歴史好きさんや
時代劇マニアさんは
お気づきかもしれませんが
この新発田市という処、
安兵衛の出生地でありまして
地元では安兵衛は
愛すべきヒーロー的存在なのです。
そんな地元で 安兵衛を演る。
下手は打てません。
無様な殺陣を見せてしまうと
安兵衛への冒涜とばかり
地元民様から
大ブーイングが巻き起こる事でしょう
ですので
お話を頂いて
嬉しい反面、プレッシャーでもありました。
そんな僕に 殺陣師さんは
「ステージは 夜の野外広場やし
まあ いつもよりチョッと広いけど
土やし やりやすいやろ」
足場が土の殺陣は
どちらかというと 演りやすい方です
(アスファルトやコンクリートが最悪です)
僕は少し 胸をなでおろしました
が、、、
到着してみると そこは
自衛隊の 駐屯地
演習場にもなる広場で
その広さ、なんと
400mトラック並み
まさか、、と思い
殺陣師さんに尋ねると、
やはり、ここを
端から端まで
目いっぱい 使うのだと、、、
周囲は 観客の方が囲むとしても
それでも べらぼうな広さです、、
ひとまず
つけられた殺陣と 台本の通り
リハーサルを やってはみましたが
うん、
キツい!!!!!
きつい、の一言です。
この広さで
走る!斬る!!走る!!!
普段の僕、
映像ならカメラの前、
舞台なら 広い舞台でも20mほど
(宝塚のあの広~い舞台で約20m四方、というところ)
そんな範囲で
殺陣を やるわけですよ?
それが
400mトラックです
こんな広さで
こんなに走り回る殺陣なんて
初めての経験です
しかも52歳で!!
リハーサルだけでも
途中、肺が破裂するかと思いました。
リハが済んだ時点で
このまま 土に還りたいくらい
ヘットヘトです
が
容赦なく 本番がやってきました(笑)
10人の 絡みと共に
芝居をし
走って 走って
敵を 斬る、斬る、斬る!!!
本当は 途中で
疲労で 足が麻痺してきて
一旦止まるともう
次の一歩が踏み出せないほど
足が ガクガクなのですが、、、
観客の皆様にも
その疲労が 見えてしまったのでしょうか
7000人の 観客の皆様から
「安兵衛、頑張れ~!!!!!」
大歓声が 巻き起こりました
、、、そうだ
地元民の皆様に
無様な安兵衛などお見せできるものか、、、!!
皆様の声援に
背中を押されるように
力が湧いてきて
根性で 無事
敵、全員成敗!!
演りきりました
終わってみると
皆様から 歓声と大拍手!!
感動したよ、よかったよと、
次々にお声かけいただきました。
お客様の 声援というものは
計り知れぬほどの
エネルギーを
演者に 与えてくれます
それが 改めて身に染みた
貴重な 経験でした
この時の映像が
VHSで 残してありますが
今でも 映像を見ているだけで
しんどくて
息が上がりそうです
もしかすると この時
天から見ていた 安兵衛様が
「ええい、何をしておる!
拙者はそんな 無様ではない!
そこもとには任せられぬ、拙者に任せよ」
と 痺れを切らして
降臨なさったのかもしれませんね、、、(笑)
終演後 夜空を見上げ
新発田のヒーロー安兵衛様に
感謝、感謝と
手をあわせた僕でした、、
これをお読みくださっている方の中に
このイベントの場に居て
殺陣観てたよ!
なんて方がおられたら
びっくりですね、、、