8日(立冬)は10月上旬の気温で夏日となり行き交う人も半袖姿と汗ばんだ。
以後、小雨交じりの曇り日多く本格的な冬の走り、恒例のイ苗割りのシーズンを迎えた。
早いところでは既にスタートしており植付けも次々に進行させている。
表稼働率は天候不良も重なり月半ばにして低下、業者の受注は比較的順調なこともあり相場も本間中心で高値維持となっている。
3日市場は「文化の日」で休日、6日に繰り越したため通常より多めの出品となった。
出品数の凡そ65%が高額物で、上級クラスの品不足感から全般的に値上がりしたようで平均価も高めとなった。
ただ、依然として五八麻系の中級クラス以下は綿系より安めながら,出品数も目立つところから生産者の切り替えも考慮されるところ。
当市場11月半実績 売却率:97.6% 高額率:69.0% 平均価:2,053円
農林水産省発表
イ草収穫量、前年比2割減 平成26年収穫量まとめ
農林水産省では10月20日、平成27年産「イ」の作付面積、収穫量および畳表生産量(主県産)を発表。それによると、主県産(熊本県および福岡県)の作付面積は他作物への転換等により前年比5%(35ha)減の701ha、収穫量は23%(2,300t)減の7,800t、イ生産農家数は26戸減の550戸となった。
反収は2月上旬から3月上旬にかけての低温により、生育が抑制され茎数が少なくなったことに加え、刈取り時期である6月以降の低温・日照不足等により茎の伸長が抑制されたため、前年産にくらべて19%下回った(10aあたり1,100kg)。
平成26年7月~平成27年6月までの年間の畳表生産量は278万枚で、前年に比べて24%、89万枚減少し、初めて200万枚台となった。また、合わせて平成26年の畳表生産量および畳表輸入量の推移が発表され、畳表の輸入量は前年に比べて86万枚(6%)増えて1,413万枚となり、畳表全体の79%を占めた。
10年で半分に
主産県の作付面積は高齢化や他産物への転作などによって最近は年平均6%程度ずつ減少しており、10年前の平成17年(1,700ha)に比べて半分以下にまで減少した。さらにこの冬の植付けでは、高齢化による自然減などから、来年産の作付面積は600ha台と予測されている。
作付面積減少に歯止めをかけるためには業界挙げての一般消費者に対する畳需要喚起、ハウスメーカー、工務店に対する畳の効能やメリットを周知することは勿論だが、農家が安心してイ草が生産できるように畳表価格の安定や人手不足をカバーするための農機具開発や購入援助などが求められている。