相場弱腰 | 鏡市場のブログ

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畳表の主産地にある私設市場の『鏡市場』です。

畳表に関する現況やニュース等をお届けします。

今月半ばになり、日中は初夏を思わせる程の気温に汗ばむ最近、天候にも恵まれ農家の外作業も順調に進み、藺田では早くもうら切り、杭木立てが始まった。

農家の順調な製織活動も空しく市場における入札業者の数は減少、落札単価も弱保護で移行、価格が記入されていない表も目立ち、外作業する農家の意欲に大きく陰りを見せている。

南から北へ北上した桜前線も終盤を迎え、前線と共に聞かれる各地の展示会も終盤を迎え、期待していたようには延びなかったようだった。

当地方の市場価格も予想していた上昇も殆どなく、受注に悩む業者が多く相場も弱気で移行している。

出品される表も早刈り系が多くなり、以前より質的な低下もあることから売れない時期に対する業者のより厳しい意見が要求される。

当市場は五八系を中心とした展示を心がけているが、完売するような価格には至らず、本間麻綿を中心とした上級クラスは殆ど注文による相対が多く、入札による売却は思うような率をなし得ていない。

すぐ来る5月の節句を基盤に「鯉のぼり」と共に大きく舞い上がりたいもの・・・。

今回は「敷物新聞」4月10日号に記載してあった熊本生産農家の現状を、そのまま記してみた。



    売れ行き不振に喘ぐ  (熊本の生産農家)


 熊本産地の生産農家では3月は年度末、4月は新年度で何とか出費が多い時期なのに、このところ畳表の売れ行きが悪く、市場へ出品しても落札されず、収入がなくては到底やれない・・・・・と嘆いている。

 畳表の生産枚数を上げなくてはと、朝早くから夜遅くまで織機を動かしても「ひのみどり」などは生産枚数が特に上がらない。労働時間からして採算性を考えると全く採算はとれない。

 秋口には肥料代、染土代、乾燥機の電気代など引かれるが軒並み高くかかる。生産者頑張れ!と言われてもお金が入らないと藺草作り、畳表の製織を止めざるを得ない状況。

 生産者の中には「30年間畳表の生産を続けてきたが、こんなに悪いことは初めてだ」と話し、中国原草による産地偽装問題もあり、行政で力を入れて頂きたい・・・。と話している。

 ちなみに、21年度熊本県における作付面積は980ha、生産者770戸と言われているが、現状況が長引けば更に生産農家の藺草離れがすすむと思われる。

 とにかく需要がないから売れない。売れないから相場が下がる。採算が取れないから生産者は止める・・・の業界の人みんなが深刻に受け止め、需要を増やすことに取り組まなければどうにもならない状況である。


上記原文のまま記載