わっちには、高校生になる息子がいる。


わっちが、ほぼ独りで育ててきた一人息子だ。


彼には最近まで、1年近く付き合っていた彼女がいた、その子(A子)は息子の先輩だ。


A子は、気分にムラがある子で、わがままな子だった。


それでも我が家はA子を受け入れて、二人の関係を見守ってきた。


けれど、彼らの揉め事は日に日に増えていった。


些細なことからの喧嘩は、どんなカップルにもあるもので、そのたびにお互い、少しだけ譲り合ったり、理解しあったりして関係を作っていくものだと、わっちは思う。


ただ、息子は問題が起こったら、その場で解決を望む、せっかちなタイプ・・・・・

A子は、問題から目をそむけて、逃げて、うやむやにして、無かったことにするタイプ。


もともとあまり、合っていない二人。


A子は思い通りにならないと、無視して、連絡を一切絶つタイプ

息子はそれが我慢できないタイプ

そして、いつも最後はA子が   じゃぁ、別れる・・・・と切り札を出してきていた。


息子はA子が好きで好きでしょうがないので、我慢することが増えていっていてた。

何度も同じ状態になり、疲れてきていた息子・・・・・・・


そんな状態を、同級生のB子に相談していた。

B子はいつも優しかった。


そんな毎日の中、またA子のいじけがはじまって・・・・・疲れた息子は別れをつげた。


A子はあっさりしたもんだった、次の日までは・・・・・・・・・次の日から電話やメールで泣きながら復縁を頼んできた。


それでも・・・うんと言えなかった息子。

A子は息子に電話してきて、電話口で薬を飲んだ。


息子の悲鳴のようなA子をとめる声が、我が家に響いた。



A子の親はA子の近くにいたので、もちろん大事には至らなかったが。

息子の名前を呼ぶ声が、頭から離れないと・・・・・・俺が傷つけたんだと・・・・息子は震えながら泣いていた。


A子は元彼のときも別れない、といってリストカットした常習犯だ。


わっちはただ、息子のせいじゃない、大丈夫だとしか言えなかった。


大好きなのに疲れ果てた息子はB子に優しさを求めた。

B子もそれに答えてくれていたが・・・・・やっぱりB子は去っていった。

きっと息子も気づいていない、A子への思いをB子は感じていたのだと思う。


息子はB子に去られたとき、悲しくなかった、何も感じなかった・・・・・と悲しそうにいった。


息子もA子を忘れられないんだと思う。

それに気がついたんだと思う。


わっちは、これ以上息子が傷ついてほしくないと思っている。



わっちは息子とA子がまた元の鞘に収まるような気がしている。


わっちはA子ではない、息子を幸せにしてくれる女性を望んでいる。


わかっている。   相手の親も、どこの親も自分の子供は悲しんでほしくないと思っていること。


わかっている。   息子の人生だ。わっちにはどうすることもできない。


わかっている。   傷つかない恋愛も人間関係も無いってこと。


わかっている。   小さな子供のように腕の中で守り続けることは、できないってこと。


わかっている。   今回のことより、もっと辛い事、大変な事が人生には沢山あるってこと。


わかっている。   子離れしなければいけないってこと。


わかっている。   息子は未熟で自分勝手にB子をA子の代わりにしようとした。


わかっている。   息子は卑怯だった。B子を傷つけた。


わかっている。   それでも、息子を庇うわっちは過保護な親ばかだ。

 

頭では、知識ではわかっている・・・・・それでも母であるわっちは、悲しい。


自分の心が傷つくより、つらいんだ。


本当に・・・・・・苦しいなぁ


本当に個人的な感情で申し訳ありません。