日本人がこれほどホッとできる場所もないでしょう。タタミ
はあってあたりまえ、という感覚がありますよね。ところが不思議なのは、世界中見渡してもフォーマルな場にもなって、くつろぎや生活や就寝の場所にもなるなんて素材はタタミ以外に無いのではないか、という事実。こんな素晴らしい空間はありません。ヨーロッパは部屋やカーペットや椅子で公私の空間を厳然と区別しますからね。 日常で当たり前というのは、ついつい本当の価値を忘れがちになってしまうものです。僕はタタミがその典型的な例に思えて仕方がない。千年に及ぶ歴史と伝統を持つタタミ
は現代でも毎日日本人の生活を支えています。当たり前すぎちゃってピンもキリもごちゃまぜになりかかっている。これはちょっと残念。 そこに皆さんのちょっとしたこだわりや、ライフスタイルの趣味を加える事ができたら、そりゃもうタタミ
は21世紀になって平安時代以来のお洒落な流行になる可能性大と真面目に信じています。