去年の夏休みに入ってすぐ、Rがコンタクトした中から、いち早く返事をくれた陸上部のコーチに会いに行くことになりました。大学はアムハースト大学という、マサチューセッツ州にある私立のリベラル・アーツのカレッジです。

 

それまで知らなかったのですが、アメリカでは大学院まであるリサーチ大学をUniversityと呼び、学部のみの大学をCollegeと呼ぶことが多いです。工科大学の名前がInstituteだったり、例外はあります。カレッジの場合、教授が博士・修士の指導をする必要がなく、自分のリサーチにグラントをもらう努力をしたりする義務もなく、学部の学生の教育に専念してくれるので、教育の質が高いと言われれます。4年間どこかのカレッジに通った後、有名なユニヴァーシティの大学院に入ったり、法曹界に入るためにロースクールに行ったりする人がたくさんいます。

 

アムハーストカレッジは、マサチューセッツ州立大学・アムハーストキャンパスのすぐ隣にあって、でもこじんまりとしています。こじんまりと言っても、州立大に比べての話なので、それほど小さいわけではなく、起伏のあるキャンパスに校舎、寮、スポーツ施設などが効率よく収まっている印象でした。

うちの息子たちは種目が違うものの、二人とも陸上競技部に所属していてました。コロナ禍で学校が閉鎖された1年以上の間も、一人は長距離、もう一人は短距離にジャンプと、自主的にトレーニングに励んでいました。

 

大学に願書を出す前に、ジュニア(高2)の段階から、スポーツ推薦を受けられないかと、二人ともいろいろな大学の陸上部コーチにメールを送り始めました。

 

大学のスポーツはどの種目も三つのディビジョンに分かれていて、ディビジョン1というと、UCLAやミシガン州立大などが所属するトップクラスのリーグで、その下にディビジョン2、3と続きます。ディビジョン3の大学は、アスリートとしての要求は低いものの、アカデミックでは妥協しないところが多いです。なので、コーチ達はそれぞれのスポーツでそれなりの成果を出し、なおかつ成績の良い高校生を必死に探しています。

 

陸上競技というのは、個人の出したタイムなどの成果がはっきりしていて、全ての大会の記録がネットで共有されているので、おそらくそういうのを見て、大学の側から息子にコンタクトしてきたケースもありました。個人のアドレスなどはわからないので、高校の陸上部コーチ経由で手紙が届きました。

 

Rはディビジョン3に届く三段跳びの記録を出していたので、あちこちのコーチからメールに返事が来て、秋以降、そのほぼ全部を見に行くことになったのです。

そう、この一年で、二人分の大学入学へのプロセスを経験したので、山ほど学んだことがあるのですが、何から書いて良いのかわからないくらい、怒涛のような一年でした。

 

去年の今頃は、まだ二人とも高校のジュニア(日本の高2にあたる)で、コロナのせいでSATやACTがキャンセルされまくり、どうやって受験させれば良いか途方に暮れていたところ、やっと彼らの通っている高校でSATを主催してくれることになり、一息ついたのでした。

 

双子のうちの一人、Rは最初ACTを受けるつもりで準備していたところ、学校で行ってくれるSATを受けるしか選択肢がなく、途中で切り替えて試験に臨みましたが、一発でかなりの高得点が出て、それを願書に使うことに。もう一人のKは、それなりの得点でしたが、1500点に届かず、後でもう一度受けることになりました。

 

ちなみにカリフォルニアの州立大学は、SAT、ACTの共通テストの点数はいっさい必要なしと早くからアナウンスしていて、かなりの数の大学がテストはオプショナル(あってもなくてもOK)とは言っていましたが、学校の成績がイマイチの場合、それを補うことができるかもしれないので、うちの息子たちは真剣に勉強していました。