多くの人が、静かに抱えている「分離不安」

私たちは日常の中で、

実は気づかないまま

「分離不安」を抱えている。


分離不安というと、

大げさなもののように聞こえるけれど、

それは特別な心の問題ではない。


例えば

もう十分話したはずなのに、

帰り際、なぜか名残惜しい。


本当は疲れているのに、

その場に残ってしまう。


SNSを閉じようと思っているのに

見続けてしまう。


セール品を前にして、

今は必要ないのに

「逃したら後悔するかも」と

買ってしまう


どれも、よくあること。


そこにあるのは

「離れた瞬間、やめた瞬間

 何かを失う気がする」

という感覚。


それが、分離不安。


何かや誰か、場から離れたときに、

自分が取り残されてしまうような感覚。


だから人は、

本当はもう十分でも、

少し苦しくても、

やめることができない。

ただ、

つながっていないと不安になる

という、とても人間らしい反応。


この分離不安は「大きな不安」として

現れないことも多い


ほんの小さなざわつき。

ほんの少しの焦り。

理由のはっきりしない落ち着かなさ。


だから気づかれにくい。


でも、そのざわつきがあるとき、

人は自分の感覚よりも、

「起きていない未来」を優先してしまう。


そして後から、

「なんであの時…」と

自分を責めたり、後悔する。

分離不安は、

無理に辞めようと思う必要はない。


気づいて、

そっと認めるだけでいい。


「今じゃないな」

「今日はここまでで十分」


そんな言葉を、

自分に静かにかけられたとき。


人は初めて、

つながったまま、安心して離れられる。


完全に切り離せなくてもいい。

自分を置き去りにしなければ、

心はちゃんと、ついてくる。


分離不安は、

ダメなものではない。

そっと気づくだけでいい。

「私、今、離れるのが少し怖いんだな」

って。


それだけで、

心は少し静かになる。


そして、あなたが

あなたであろうとする時も

分離不安は生まれる。