オランダ移住:中高生向け移民クラスISK その2 | 日常と非日常@オランダ

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現地校とインターに通う二人の子供から知る内部事情や旅先の感想など徒然なるままに本音で語ります。

ご質問

転入先の学校と移民クラスの意思疎通はどのように行われているのでしょうか?ブログには移民クラス時にテストを受けた、とありますが、その時のテストと語学などを加味して受け入れ校を新たに決めていくのでしょうか。

 

お返事

 

ISKと転入先の学校との意思疎通は

日本の高校受験時と

似ているかもしれません。

成績と内申書の代わりに

ISKで学んだ科目の成績と

在学時に2−3回行われた

IQテストの点数が

転入先の学校に渡されます。

 

転入のためのテストはなく

ISKからの情報から判断されます。

公立とはいえ、入りたい学校に

当然に入れるわけではありません。

 

以下が私たちが経験した

転入過程+反省点です。

 

ISKを卒業出来ると判断されたら、

各家庭で5~6月頃から編入したい

学校への申請を始めます。

 

ISKからはどこの学校が良いと

勧めてくることはありません。

自分たちで行きたい学校を決め、

その学校に申請します。

 

その為、ISKに通っている間に

OPENDAGという

各学校の解放日に訪問して

その学校の雰囲気を見てくると

良いかと思います。

私たちはそれをしなかった為に

学校自体を早めに決められず

転入先がなかなか

決まりませんでした。

 

ちなみに、通える範囲の学校全てに

申請しても問題ありません。

 

申請についての問い合わせは

英語でも大丈夫です。

私たちはオランダ語が

余り出来なかったので、

英語で手紙やメールを書いて

その学校に入りたい旨連絡しました。

 

もう一杯なのでと断られたり

返信がなかった学校もあります。

最終的に一番近いところに

直接出向いて話したら、

快く受け入れられました。

学校が夏休みに入った直後でした。

でも、それはかなり遅い方で

出来たら6月中には

決められると良いです。

 

移民クラス在学時に

1−2度IQテストを受けました。

言語が異なるお子さんを

評価するのにまあまあ公平に

判定出来るのが

言語を使わないテスト

だとの考えなのでしょう。

 

そのIQテストの数字と

1年間の成績から

VWO, HAVO, MBOの

3段階のクラスの

どこに編入出来るかを

先生から伝えられます。

 

ただ、どのレベルのクラスや

学校に申請するかを決めるのは

基本的には各家庭の自由です。

先生からVWOは無理だと言われても

本人や親がVWOに入りたいと思えば

学校に申請することは出来ます。

 

でも、その学力がなかったら

当然受け入れられないし、

仮に入れたとしても

ついていかれなかったら

容赦なく落第が待っているので、

意味がないといえばないです。

 

日本にいた時と比べたら

1−2年、留年するともっと遅れる

可能性がありますが、

急がば回れです。

人生長い目で見たら

うちの長男や友人のように20歳頃まで

高校生をしていられるのは

ある意味幸せかもしれません(笑)

 

多くの学校はISKからの生徒たちは

勉強に苦労するという

印象を持っているようです。

実際落第する子も少なくないと

聞きます(但し東洋人は少ないかも)

 

言語にハンデがあるのは確かですし。

長男も最初の数ヶ月は

同級生が話している言葉が

全く聞き取れず

若者言語を理解するのに必死でした。

ISKで学んだ正しいオランダ語とは

また違いましたから。

先生方もISKの子のために

ゆっくり話して授業を

進めてくれることもありません。

 

学校が始まったら

ISKの先生などに聞いて

オランダ語の家庭教師を

つけることをお勧めします。

 

リタイアした元教師で

家庭教師をしたい人が

意外にいるので、

教えることが得意な先生を

何人か試してみると

良いかと思います。

 

仕事をリタイアして

ボランティアで教えている

人たちもいます。

上手に利用できると

良いかもしれません。

 

話は戻りますが、

前述のように転入申請をしても

必ずしも受け入れられる

わけではありません。

人気の学校の場合は

もう一杯だからと

断られることもあります。

また、公立とはいえ、

学校側で取捨選択もしています。

 

成績が優秀であれば

最初から実力通りのクラスに

入ることも可能ですが、

余程学力を持て余していない限り

判定されたレベルの1段階下、

しかも一学年下から

始めることを勧められます。

 

長男もIQテストは

120~130をキープして

ISKでの成績も悪くなかったので、

先生には転入先を申請する時に

VWOでも受け入れてくれる学校は

あるだろうと言われました。

 

でも、言語面で授業についていくのは

決して楽ではないので、

本人がVWOの下の

HAVOクラスが良いと、

しかも一学年下げて

始めたいと言ったので、

HAVOとVWOが併設されている

学校を探して転入申請をしました。

 

HAVOの後VWOに進むことを

前提にしていたので、

MBO-HAVOだけの学校ではなく

HAVO-VWOがある方を

意識して選びました。

 

HAVOやMBOを卒業した後、

更に上のクラス、

MBOの場合はHAVO、

HAVOの場合はVWOと

進みたい場合でも、

必ずしも同じ学校のに

進めるわけではありません。

同じ学校内ですが、

ISKから転入する学校に

申請するように、

新たに申請します。

 

同じ学校に進む場合のメリットは

担当の先生に直接話したり

交渉できる点ですが、

違う学校に移る子も

少なくありません。

 

また、同じレベルを学んでいる途中で

別の学校に移ることも自由で

決して珍しくありません。

この点は日本と違いますね。

 

以上、話が前後したり

横道にそれたり、

前回と重複する内容も

あったかと思いますが、

お役に立てれば幸いです。

 

ご質問があれば何なりと。

ただ、我が家が住んでいるところや

通っている学校がどこかという

プライベートな情報の公開は

お断りしています。

ブログをお読みになっていれば

かなり絞れるとは思いますが。

ご理解くださいませ。

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました🤗

 

<お天気のいい日は遠出するのだワン>