私の父が亡くなった際、本人の希望で葬儀はせずにに荼毘に付して田舎の岡山に連れて行きました。

母も自分も葬儀しなくていいよと元気な時に話してましたが、真意はわかりません。
姉と話して父と同じでいいねと決めました。

その後、各方面に連絡をした時のことです。
母の70年来の友人に連絡をし、葬儀はせずに荼毘に付しますと告げました。
その日の夜、その友人から連絡があり葬儀がなくてもどうしても一目会ってお別れがいいたいと電話口で泣いてくれています。

この方とは母と一緒に田舎に帰った時など、いつも食事に行ったり、私のこともとても可愛がってくださっている方です。
彼女も母と同じ80歳。色々と健康にも不安があるでしょう。それなのに新幹線で4時間近くかかる距離から一目会いたいと言ってくれています。

この電話を切った後、私は姉に「告別式をしなくちゃいけないんじゃないだろうか」と言いました。姉も同じ気持ちでした。

こんなに母のことを思って泣いてくれる人の為にもきちんと送らなきゃいけないんじゃないか…。と私達の気持ちは大きく動きました。

彼女の一言がなければ、告別式は行なっていなかったと思います。
結果として自己満足ですが、母らしいとても良い告別式となりました。

とても感謝してます。