以前すい臓がん解明の為のアンケートに協力した母は亡くなる2週間前の外来で2回目のアンケートを受けました。
最初にアンケートを担当した同じ看護婦さんが母を見るなり、「痩せましたね…」と一言。
簡単なアンケートを行い、体重を測ることに…。
どんなに痩せているんだろう…
数字で表されることに軽い恐怖心がありました。
体重計は45キロと表示されてます。
こんなに痩せてるのに?と思い「えっ?」と看護婦さんの顔を見ると、「腹水の重さだと思います」と。
この頃から私は今まで感じたことのない感覚を味わってました。
上手く言葉に出来ないのですが、私の掌から母が溢れ落ちていってしまうような感覚。
自分がフリーズしてしまったような、もう何も出来ないと呆然としてる自分がいました。
まさか、この2週間後に亡くなるとは微塵も感じてなかったのですが、変な感覚がずっと続いていました。