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クリスマスをどうするか悩んでいた翌日。美咲さんから、LINEが届きました。
『凛さん、少し話したいことがあるんだけど、今日、電話できる?』
私は、すぐに電話をかけました。
「美咲さん、どうしたんですか?」
美咲さんは、少し躊躇してから、言いました。
「凛さん、実は…母が、親戚に、色々と話してるみたいなの」
「色々と?」
「『凛さんが、私を拒絶する』『孫に会わせてくれない』って。叔母さんから、私に電話があって、『お母さん、可哀想ね』って言われたの」
私は、予想していたことでした。
義母は、「沈黙」を武器にしながら、裏では、親戚に「被害者」としての自分を宣伝していたんです。
「美咲さん、叔母さんには、何て答えたんですか?」
「私は、『凛さんは悪くない』って言ったけど、叔母さん、あまり信じてくれなくて…」
美咲さんの声は、申し訳なさそうでした。
「ありがとうございます、美咲さん。でも、大丈夫です。私、もう慣れました」
「凛さん…」
「それより、美咲さん。クリスマス、お義母さんを家に呼ぶべきでしょうか?圭介さんが、そう言ってるんです」
美咲さんは、しばらく黙っていました。
「…凛さん、正直に言うね。もし、母を呼んだら、母は『凛さんが謝った』って解釈すると思う。そして、また、凛さんの生活に入り込んでくる」
「やっぱり、そうですよね…」
「でも、断ったら、お兄ちゃんが、また凛さんを責めるんでしょ?」
「はい…」
美咲さんは、深く息を吐きました。
「凛さん、一つ、提案があるんだけど。クリスマス、うちの家で、家族で集まらない?私も、お兄ちゃんも、母も、凛さんも、みんなで」
「え?」
「そうすれば、母も『孫に会えた』って満足するし、凛さんも、私がいるから、少しは安心できるでしょ?」
美咲さんの提案は、思いがけないものでした。
「でも、美咲さんに、そんな負担をかけるわけには…」
「大丈夫。私、凛さんの味方だから」
美咲さんの優しさに、涙が出そうになりました。
「ありがとうございます、美咲さん」
その夜、私は、夫に美咲さんの提案を伝えました。
夫は、少し考えてから、「それなら、いいか」と言いました。
これって、少しは、状況が良くなるんでしょうか?
次回、クリスマス当日。美咲さんの家で、思いがけない出来事が起きます。

