子どもを「かわいい!」と思えるということ | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

 無事教員採用試験一次試験が終わり、少し余裕が出来たので、今日から不定期で、思い付いたことを書いていきます。


 今日は、先日行った中学校実習での出来事。

 配属学級は中3でした。

 小学校教員志望ということもあり、中学生と関わる機会はとても少なかった私口笛少年。

 正直、不安でした。

 でも、実際に中3の教室に入ってみると、子どもたちはとても可愛らしく、とても楽しく過ごせました。

 もちろん中学生ですから、ちょっとした反抗のようなものもある。でも、それも考え方によっては「かわいいなぁ」って思える。その気持ちが大事なのだと感じました。

 

初授業前日のお弁当の時間。

ある女子生徒(以下Kさん)との会話。

Kさん「明日当てないでくださいよ!」

口笛「うーん、でもKさんいい意見書いてたら当てたくなっちゃうかもなぁ~」

Kさん「嫌です!もし、当てられたら、その授業中ずっと机に突っ伏して顔上げないですよ!」

とちょっと食い気味で言ってきました。

見方によっては生意気な女子中学生ですが、私が思ったのは、「絶対に口を利きません。」とか、「あとの授業ずっと寝てますよ!」等までいかないくらいの、程よい抵抗なのが、かわいいなぁ 笑、ということでした。

 この子はちゃんと実習生と繋がっていたいんだろうなぁ、と思って、嬉しくもありました。

 

 因みに授業では、授業終了直前最後に当てちゃいました。

「ごめんねー、あまりに良い振り返り書いてあったから当てちゃった。最後に当てれば問題ないもんね 笑」

 と授業後に言うと、「もぉ~」って顔して黙り込んでいました。



 よく教育学部の先生が、

 「教育学部に来た君たちはきっと子どもが好きで、子どものいい面ばかりを見てきたんだと思う。でも、子どもはかわいいだけじゃないからね。教師は、子どものそんな姿を沢山見なきゃいけないんだ。それが嫌なら、教員は諦めた方がいいよ。」

 と言ってきます。


 確かに、今まで「こいつ扱いにくいなー」って子は沢山居ました。

 でも、「裏を返せばこういうことだよな、やっぱ子どもってかわいいな 笑」って思えばそう思える子ばかりでした。

 まさに学級崩壊のような、子どもたちが全く言うことを聞かない施設で、統率した経験もあります。発達障がいを持っていて、パニックや問題行動が目立つ子の対応も何度も経験しました。

 その度に、「ああいうかわいいところもあるんだよな。自分の力不足で、そんな姿を引き出せなかったな・・・」と感じました。

 実際、そういうものなのだと思います。


 試験に受かれば、来年からは正規の教員として教壇に立ちます。

 その時、上手くいかないことを子どものせいにした時点で、教師失格なんだろうな、って思います。

 子どもは本来、とっても無邪気で素直で、かわいい存在。

 そんな姿を少しでも多く引き出せるような、そんな先生になりたいなって思います。