教育実習日記31~公立小3年、最後の実習編 その4 | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

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3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

今回の目標は、その1に書いた通り、
「全員と関わる!」
というものでした。

それの達成度を計る意味でも、
「放課後の孤独な作業」
というものをしました。

教育法則化運動などで有名な教育実践家、向山洋一先生の有名な実践。

子どもが帰ったあと、教卓に座って机を一つひとつ目で追いながら、クラスの子ども全員についてのエピソードや自分との関わりを、全員について記述していく、というものです。

向山実践は賛否両論が激しいですが、この実践を批判する人はなかなか居ないはず。

35人分やってみると、いかに自分が全員と関われてないか、見れてないか、そしてそれが出来てるつもりになっているかが分かりました。

多分、全員と何らかのカタチで関わってはいたはずですが、
なにせ、予想以上に思い出せない・・・

いつも駆け寄って来てくれる子でも、いやむしろそんな子ほど、具体的な場面となるとなかなか思い出せない・・・
そういう子ほど、対応が雑になっちゃうのかな~、とか思ったり。

悔しいけど、もうリベンジの機会はありません。

いつも、教材や絵本を引っ提げて、わくわくしながら登校しました。

いつもいつも、教室に入ると「口笛少年先生!」って嬉しそうに駆け寄って来てくれた。
休み時間や給食の時間は、必死で私を取り合いっこしてくれた。
すぐ調子に乗って担任の先生には叱られてばかりだけど、いつも元気で、時に甘えんぼで、どの子も根は優しくて、個性に満ち溢れていて・・・

そんなあのクラスの子どもたち全員、可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。

子どもたちから、かけがえのないことを沢山教わりました。
あの子たちと会う度に、「絶対教師になりたい!」って想いが強くなってきました。

これから教師を目指す上で、このクラスがボクの原点となることは間違いありません。

帰りの会の時、

「ボクは、日本一幸せな教育実習生だと思ってます」
と言いました。
本気で、そう思ってます。本当に、実習先に恵まれました。

もう会えなくなるのは寂しくて寂しくてしょうがなくて、
今は虚無感でいっぱいです。


あの子たちの笑顔を思い浮かべながら、授業作りや絵本の選定、読み聞かせの練習に四苦八苦する生活とも、これでお別れ。

沢山行った分、本当に色んなことをさせてもらった分、すっごく楽しかった分、別れは本当に辛いです・・・

この経験、絶対ムダには出来ません。
これからいっぱいいっぱい勉強して、子どもに教わった沢山のことを、一つひとつ深めていって、

そして、

この国の教育を変えてみせます。
本気で。