ADHDって? | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

ADHDとは、「注意欠陥多動性障害」という長い名前の略称です。

因みに「発達障がい」等と「害」の字は避ける傾向にあると一昨日の記事で書きましたが、個々の障害名は「障害」と付けることが多い気がするので、上記のような表記にしたいと思います

さて。ADHDとは、ざっくりと言えば、
「落ち着きがなく気が散りやすい」
という症状のこと。

学校現場での実例としては、授業中に勝手に歩き回ったり、長い間集中出来ずに直ぐに注意が切れてしまったり。

・・・でもこれって、実は他の子にも少なからず当てはまることなんですね。元々子どもは落ち着きがない生き物ですから。
特に幼児段階では、みんながみんな注意欠陥で多動だと言っても過言ではありません。
大人だって、それに似た言動は多い。ADHDについて勉強すると必ず、「これって自分のことなんじゃないか?」という感覚があります。これは周りを見渡す限り100%です 笑
だからこそ、それが障害であるのかを見極めるのが難しい。

私も幼稚園年長の実習先で、「ADHDっぽいなぁ」と思った子が居ましたが、全くもって自信はありません。

そんな事情から、最近まで見過ごされてきたものでした。ADHD児は、「単に落ち着きがなくて、不真面目な子だ」と認識されてきた訳です。

それにより、親や教師が過度に叱ってしまう。すると、過度な反抗心が生まれ、自尊心が低くなり、ひどくなると非行に走ってしまうこともあるようです。
むしろ、そういった「二次障害」の方が問題なのです。
周りの理解があれば防げたものですから。

ADHDであっても、中堅国立大(ってかウチの大学)に合格した人もいます。大学自治会の執行委員長(中高でいう生徒会長みたいなもの)やってます。多分、育ってきた環境が良かったんだろうな、と思います。
ADHD児は、基本的には普通学級に所属して、普通児と一緒に授業を受けます。だから、普通学級の教師でもその手の専門知識は必要になります。と同時に、なかなか正しい知識が広まっていないのも事実です。

そういう意味でも、こういったネットでの発信によって、一人でも多くの人に正しい知識が広まってくれればと思います。