世界文化社
宮台真司著
どうして自分たちはもっと自由に振る舞うことが許されないのだろう、どうして政治家はダメっぽい人ばかりなのだろう、自分にとってやりがいのある仕事なんて見つかるのだろうか、そもそも幸せってなんだろう・・・?
そんな素朴な疑問を持っている人は、この本の対象となっている中学生でなくても、沢山いらっしゃると思います。
それらを考える為のヒントを、社会学の立場から提供してくれる、そんな本です。
学校ではまず教えない、又は教えづらいことばかりで、教員志望としても色々考えさせられました。
現代の社会はどんな状況で、何が何を突き動かしているのか。何となくもやもやしていた物事のカラクリを、分かりやすく紐解いてくれています。
例えば面白かったものをいくつか。
○「共通前提」がなくなったため、「自分が嫌なことは、みんなもいやだ」という感覚がアテにならなくなった(←ルールについて)
○相手が固有名詞を持った、誰とも入れかえられない存在になるには、非日常の「事件」ではなく日常の「関係」の積み重ねのおかげだ。(←恋愛について)
○自己実現できる仕事があるという考えを捨てろ、そんな期待を持てば持つほどがっかりする。そうじゃなく、どんな仕事をするんでも「自己流」にこだわることだけ考えろ。
○アイドルファンには地方公務員がとても多い。この人たちの仕事の選び方はとても「いい感じ」だ。(←仕事について)
この類いの本を読むといつも似たことを思いますが、
この本は14歳というより、その頃社会について考えることをせずに大人になってしまった私のような人間が一番読むべきな気がします。
もちろん現役の中学生にも是非読んでもらいたいです。