昨春、郷里盛岡へ帰省しました。
本当に何年振りかの帰郷でしたのであそこもここもと行きたいところがいっぱいありメモまで作っての帰省だったのですが~。
思い通りには行けないところがいっぱい。
行けなくて残念なところの一ヶ所に花巻の【茶寮花壇】がありました。
岩手県内隋一と言われるほどの呉服店の橋本家の3代目の方が病弱だった奥様のために建てたそれこそ贅を尽くした橋本家の別邸。
が、その後邸宅は空き家になり草木も鬱蒼と茂ったりした家屋になってしまっていたそうです。
それを一ノ倉さんという方がオーナーになって立派に復元し2016年に完成させて茶寮としてオープンしているのです。復元作業は大変なものだったようです。
復元した建物は繊細な職人技が隅々に見られる素晴らしい建物となってそんなに大屋敷ではないようですがひと間ひと間が日本の伝統的な趣きのある和室があります。
そして洋室もあります。
お庭には花壇があり、しかも橋本家の親戚関係にあった宮沢賢治がデザインしたお庭があるのです。100年も前の話です。(橋本家の隆盛はもっともっと以前からになるわけですね)
【盛岡食いしん爺】というブログ・・・千葉芳幸さんという方のブログを知りました。
千葉さんという方は盛岡にお住まいの方だけど、花巻でのお暮しもあったようで花巻にも関わりが深く茶寮花壇の事をブログで折に触れて紹介して下さって居りました。
その時点でも一度は訪れてみたいところと思っておりました。
1、2年ほど前NHK・Eテレ ふるカフェ系ハルさんの休日でも茶寮花壇は紹介されました。(NHKブラタモリでも取り上げられたようです。これは見なかったですが)
映像でみたら益々一度は行きたいと思いはつのりました。
・・・が、前記した通り帰省の折はとうとう行けずに、の帰宅となったのでした。
2023年12月に【SARYO KADAN】写真集が発行されたと矢張りブログで千葉芳幸さんの紹介がありました。
写真集は 高橋菜摘さん、千葉芳幸さん 企画・編集。
帰省の折行けなかった残念さもありこれは是非拝見したいと思い早速お取り寄せをさせてもらうことにしました。
実は兄たち2人が(今はもうおりませんが)盛岡の【賢治の会】・・・とこれが正式の会の名とはもう確かめることはかないませんが・・・の会員だったようでよく行っていて、兄が誰かと賢治の話をしているのを聴いて居たり、家で宴会などあればその席で『風の又三郎』を唄ったり、『雨にも負けず・・・』の語りが始まったり・・・と幼いながら耳に残っておりました。
何かの縁も感じ今はもうとっくにいない兄だけど実家には姪がいるので、今回、姪にも写真集を送ってみてもらおうと思います。
そして息子、娘にもあげようと数冊取り寄せました。
上記の右側の縁側・・・賢治さんがお庭を眺めた縁側なんですよねぇ。
目の前には賢治さんデザインのお庭の広がりがあってー。
写真集にはその映像も掲載されています。
撮影は千葉さん、オーナーの一ノ倉さんとあります。
写真集最後に一ノ倉さんのコメントがあります。
管理に手の届かなくなっていた別邸を地主さんから「大切にしてくれる人に任せたい」と見込まれて一ノ倉俊哉さんは現在の建物にしたという経緯も千葉さん、一ノ倉さんの文面でわかりました。
一ノ倉さんの茶寮への熱い想い、ひたむきさが伝わってまいります。
感動してしまいました。
一ノ倉さんと奥様とのお力で茶寮をきりもりし、地元の誇りとしても頑張って居られる様子も伝わってまいります。
高橋菜摘さん、そして盛岡くいしん爺さんこと千葉芳幸さんの愛情あふれる優しい文と映像にゆっくりと眺めいりました。
ありがとうございます。・・・帰省の折行けなかった残念さが少し癒されました。
・・・でも、美味しい珈琲ものみたいし・・・やっぱり行きたいなぁ・・・
下記のページからは茶寮かだんにかかわった方々のこと、復元にかける情熱と職人さんの技・・・経緯など千葉さんはわかり易い文で解説されております。
お取り寄せに関して一ノ倉さんそして奥様ともお電話でお話しもさせていただきました。
つかの間の会話ではありましたが、お二人ともとても暖かいお人柄が伝わってまいりました。
高齢になって思い通りには出掛けられなくなっている昨今だけに素晴らしい写真集は嬉しい限りです。
今回はSARYO KADAN を手にした嬉しさのまま説明不足ながら報告させていただきました。
月曜日、金曜日・・・体操教室に行って居ります。8時半に家を出ます。
少し筋肉つけるためにもと整形の先生にすすめられー。
桜開花の話題が出るようになりましたネェ~。
さて、いつ開花宣言になるんでしょう !!
お付き合いいただいてありがとうございます!!
ー予約投稿につき前日、記ー