「まさか」の心筋梗塞がなぜ起きるのか?について、「静岡新聞」平成23年7月12日夕刊に下記のような記事が掲載されていました。
解説者は、東京医科大八王子医療センター長の高沢謙二さんです。
「心筋梗塞で倒れた人の身近な方から『まさかあの人が』という声を聞きます。
冠状動脈が狭くなると狭心症になりやすい。ではどの位狭くなると狭心症が起こるのか? 答えは正常時の25%以下です。半分ぐらい血管が狭くなっても何の症状も出ないのです。
それでは、死につながる心筋梗塞を起す前の血管はどの位狭いと思いますか?
厚生労働省の報告では、心筋梗塞を起した人の6割以上が25%以下の狭窄、つまり殆ど狭くなっていない血管だったのです。(ここで重要なことは動脈硬化を起していない人が、心筋梗塞を起しているという事実です。)ではなぜ起きるのかと言うと、それまで狭心症も起さなかった血管の一部に傷がついて、あっという間に血の塊である血栓が出来て心筋梗塞を起してしまうのです。
発症前の日常生活では何の症状も出ていなかったから『まさか、あの人が』となるのです。」
以上が新聞記事の内容です。
動脈硬化が起きていない人が、心筋梗塞をなぜ起すのでしょうか?
原因は「中膜石灰症」です。カルシウム不足により、自分の骨から溶け出したカルシウムは、血管の線維に入り込みやすいという性質があるとの事です。
「カルシウム・パラドックス」です。血管の中膜にカルシウムが入り込み、血管が硬く脆くなります。その結果血管に傷がついて、血栓が出来るのです。
中膜石灰症は、主婦と生活者発刊の「家庭の医学」にも、動脈硬化の原因として、正式名で解説されていますので、参考にして下さい。
私は、常々この事を書いています。
カルシウム不足を起さないように、運動していますが、
健康セミナーなどでこの話をしますと、「私は動脈硬化がない」とか、「私はコレステロール値が正常」とか、「中性脂肪が正常」という声を良く聞きます。
心筋梗塞の6割以上の人は、それらの数値がなんともない人が起すということを、ぜひご理解いただきたいと思います。
病院では、中膜石灰症の検査は余りしていません。
しかし、レントゲンを摂りますと、血管の石灰化は写ります。写るということはかなり中膜石灰症が進んでいるということです。そして写る人が多いのも事実です。
ではどうしたら良いのでしょうか?
カルシウム不足によるカルシウムパラドックスを起さないことです。
カルシウムパラドックスを起さないようにするには、骨に届く良いカルシウムをしっかりと摂取することです。
ご心配の方は、レントゲン検診等お問合せ下さい。