◆皮は付けたまま、やや低温でじっくり時間をかけて火を通す
ニンニクの甘みを最大限引き出す料理はローストだと思う。
たとえば蒸かしイモと、焚火にホイルでくるんだイモを投げ込んだものとで
甘みも、酸味も、粘質も異なる様に、ニンニクのロースト方も焼きも同様に幾パターンかがあろう。
焼き芋とまったく理屈は同じであるから、糖質の変化の話などはせずに。
今回は、やや短時間で焼き上がり、水分を失いにくいよう
ごく軽く湯通ししてからローストする方法を紹介いたします。
【 ニンニクのロティ 】
【 分量 】(4人前)
・ニンニク・・・大1玉
・EVオリーブオイル・・・適量
・タイム・・・2本
・フルール・ド・セル・・・適量
・ブラックペッパー・・・適量
【 作り方 】
②もっとも外側の外皮を剥き整形、天を果肉5mm程度のところで渡す
③耐熱容器に置き、EVオリーブオイル、塩胡椒、タイムをふりかける
ここをバターと醤油に変えると、全く違った味わいになり これもまた美味い。
④180℃のオーブンで45分から1時間、じっくりと過熱する
外皮全体に焦げ色が付けば火が通り、柔らかい肉質に変わっている。
⑥焼き上がりをすぐに提供する。
簡単に手で房から外すことができ、生では手間取る皮もボロッと1度に剥けるように。
その中からホクホクの食感に変わった濃厚なクリーム状にほぐれるニンニクが登場します。
そのまま丸ごと食べても、肉などにほぐしつけながら食べても美味しいものです。
オーブンでじっくりローストすることで甘みが引き出され、
確かに強力なニンニク臭はなくなり、柔らかくはなりますが、やはりそこはニンニク。
食べすぎるとよく鼻血が出ると言われますが、これは真実。
出血傾向が高まることが確認されていますし、やはり刺激が強い食材です。
胃腸の炎症、胸焼けなど体調の変化にはくれぐれも注意しながら、
無理をせず、美味しくいただける範囲でお召し上がりください。