◆リグーリア州はイタリア半島付け根の最西端、ピエモンテ州の西隣に位置するアーチ型の州である。
港町ジェノバを州都として、海洋国として栄えたため、料理はスペイン、ギリシャ、シチリアなどの影響も
受け、海洋国らしい魚介類と、温暖な地中海沿岸の主要農産物であるオリーブとそのオイル、香草を使
った料理などが発展してきた。
今回は、魚介類にマイワシを、オリーブオイルとタイムを中心にハーブ類を合わせ仕上げてみた。
真鰯の脂の乗りは触ってみるのがわかりやすい。
脂の乗ったものは、皮下脂肪が皮越しに染み出てきているため、ぬるっとする。
またしっかり滑っているものは、腹を開けてみると、内臓脂肪がラードの如く固まっている場合がある。
イワシの脂の乗りは、魚体の大きさ以上に時期的なものの影響が大きい。
しっかり吟味し、あまりコテコテであれば油脂の使用は、抑えたい。
今回のものに関しては、魚体の割に脂は乗っていないので、オリーブ油は合わせやすかった。
【 真鰯のオーブン焼き リグーリア風 】
【 材料 】(4人前)
・マイワシ(大羽)・・・2尾
・塩胡椒・・・適量
A( ・オリーブオイル・・・100cc ・タイム・・・2本 )
・新馬鈴薯(春一番)L寸・・・1個
・パルミジャーノレジャーノ・・・30g
・香草パン粉(分量参照 )・・・適量
・ドライタイム、ドライバジル・・・適量
①マイワシを下し塩を当てて10分おき、臭みを水で洗う。
②①の水けをしっかりふき取り、塩胡椒してAに漬ける。
落としラップをして、30分ほど置く。
③馬鈴薯を(塩少量加え)茹でる。
④茹で上がった③を熱いうちに皮を剥き、マッシュする。
摩り下ろしたパルミジャーノレジャーノ、塩、白胡椒適量を加える。
⑥ドライバジル、ドライタイムを降り、香草パン粉を1列に置く。
⑦220℃のオーブンで、マイワシに火が入りすぎず、
ジャガイモの表面に焦げ目が軽くつく程度にさっと焼く。時間にして7~8分程度。
⑧フレッシュタイムをあしらい、オリーブオイルを降りかける。
マイワシの大きさにもよりますが、馬鈴薯のボリュームも加わり、かなり満腹感が得られると思います。
馬鈴薯は、今はすっかりメジャーになった、徳之島の春一番をしました。やや粗目にマッシュし、
絞りやすさは、オリーブオイルを少量加え調節してもよいかと思います。
イワシの料理は和洋問わず、サイズに応じても幅広く料理に使用できる、魅力的な食材です。
今後もその都度、お届けできればと思っております。
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