春を告げる Le septième | Ta助の厨房

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料理人 Ta助が
真の「食」を求める旅録

◆大馬刀貝と菜花、海と里の春の食材合わせた、ご飯ものに仕立てます。

   今回はオオマテガイを使用しましたが、マテガイ、アサリ、バカガイ(ワタ抜き)、ホタテなど

   貝類を変えて応用していただくことができます。


   (なお、以降オオマテガイをマテガイと表記を変えている箇所がございますのでご了承ください。)


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  ◆春のアブラナ科の野菜から、ほのかにかおる春の香りと苦味

   貝類の潮の香りの組合わせ。春の食材はご飯ものとの相性の良いものが多い。


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  ◆枝葉の形状からその植物の分類が分かる。

   菜花が終盤を迎えたこの季節、小松菜の花蕾がいくらか出回るようになっている。


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  ◆先日お届けした「オオマテガイ」。

   持ってみてズッシリとくるもの、水管と足がしっかりと伸縮する活けを選びたい。


  

   【 馬刀蛤貝御飯 】

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   【 分量 】(4人前)


   ・オオマテガイ・・・3本

     ・煮汁( ・酒・・・150cc  ・水・・・100cc )


   ・米・・・2.5合

     ・地( ・だし・・・400cc  ・マテガイの煮汁・・・200cc 

         ・薄口・・・15cc  ・濃口・・・10cc  ・塩・・・適量  ・味醂・・・15cc )

   

   ・菜花・・・1束  

   ・胡麻油(濃口)・・・適量  ・塩・・・適量  ・白煎り胡麻・・・大さじ1程度



   【 下準備 】

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  ・マテガイは軽く(30分から1時間程度)砂出ししておく。



   【 作り方 】

   
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  ①マテガイと分量の酒、水を鍋に入れ蓋をして強火にかける。

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  ②貝が開いたら火を止める。

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  ③身は貝からすぐに外せる。煮汁の中で身を洗い、砂気があれば取り除き 5mm長さ程度に刻んでおく。

  

  ④煮汁は裏漉して冷まし、分量のだし、調味料と合わせる。

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  ⑤普段ご飯を炊く要領で、研いで吸水させた米と④を加える。

   (※④の地はすべて使い切る必要はない。普段の米を炊く水の量に置き換えればよい。)

  

  ⑥刻んだマテガイを⑤に加え炊く。


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  ⑦フライパンで胡麻油を熱し、1㎝長さに刻んだ菜花を炒める。

   茎の太い部分から炒め、ごく薄く塩を加える。

   一呼吸おいて葉の部分を加え、ごく薄く塩を当てる。


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  ⑧菜花に火が通ったら、白煎り胡麻を指先で砕き、香りを出しながら加える。(ひねり胡麻)

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  ⑨炊きあがったマテガイ御飯に⑧を加える。

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  ⑩具材が均一行き渡るるように切るように混ぜる。


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⑪盛り付ける。




  今回は香り付けを胡麻により補完してみました。

  このほか、生姜、三つ葉・・・芹、木の芽・・・。

  

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  木の芽にせよ、実山椒にせよ花山椒にせよ

  日本料理には欠かせない素材ですが、芹ともども
  毎年この2つがなかなかに手に入りにくく難儀いたします。

  そろそろ植えるべきなのか・・・。



  「蟶(マテガイ)」も元の扱いは虫であるにもかかわらず、まったく気にもならないんですが、

  アゲハの幼虫他、昆虫、幼虫の類はまったくもって無理。


  毎年一緒のことを悩む春でございます。


  








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