お久しぶりです、こんにちは!!!
先週の日曜日のお話です。
バスケ大好きな日本人タカシさんという人と一緒に体育館でバスケをしました。
が、体育館があまりに汚かったので、まず掃除することからはじめました。
うちの学校の体育館は日本的に言えば土足で、バスケ意外にもありとあらゆるスポーツが行われており、モップがけなどの清掃行為は皆無という最悪の環境でした。
以前はあまり使用していなかったので気になりませんでしたが、最近はバスケ仲間が増えたのでよく使うようになり、体育館の状態が気になりました。
正直なところ、もう少し早く気づいて行動しておけよ、と自分に言いたい気持ちもあります。
が、誰もやらない、誰も気にしない中で、自分の時間を使って、自分の意思で「掃除」という行為に迷うことなく踏み出せたことは、これまでの約6ヶ月弱の生活の中で成長できた部分なのかなぁと思いました。
実際、手伝ってくれたのはタカシさんともう一人日本人のショウジさんという人だけで、他の人からは不思議な目で見られたり、なんで掃除してるのか聞かれたりしました。
特に、そのときはよくバスケをしているフランス人と、もう一人か二人ぐらい体育館にいたのですが、掃除が始まったら面倒だと思ったのかささーっと帰ってしまいました。
僕としては、ですが。
バスケットボールが好きです。そして僕がバスケットボールができるのは、シューズが僕の足を守ってくれるからで、ボールが床にたたきつけられてくれるからで、フロアーが選手たちに踏みつけられてくれるからなんです。
自分で使うコートをなんだから自分で掃除して当然です。バスケットボールを愛するということは、それにまつわる全てのものを愛するということ。それができない人はいつまで経っても一流にはなれないと思っています。だってその人が愛しているのは「自分自身」だけですから。
当たり前になってしまっていることに、気づき、そして感謝することができるか。
いつもお世話になっている人や、場所や、物に、どれだけ愛情をもって返すことができるか。
本当に小さなことなんだと思います。でも、そういう事が大事なんだと信じています。
中学の時のバスケ部の顧問の先生に、「人がやりたがらない事を進んでやる人には、大事な場面でかならずそれが返ってくる」と教わりました。そして、「物を大切にしないやつには、それも必ず返ってくる」とも。
だから僕は、アメリカの地で自分のバスケへの愛を示すことができてよかったと思っています。
僕は帰るまでの間あと何回か掃除しようと思っています。でも、僕が体育館に行かない日や、僕が帰国した後は、誰もやらないかもしれません。
そういう意味で、「どうせやっても意味ないから」と言って諦めてしまって、やらない事もできます。
僕には、他の人に掃除を強制したり、学校の制度を変えることはできません。僕にできるのは、自分が動いていくことだけです。「影響の輪」に集中すること。自分のできることに集中すること。自分から行動してこそ、はじめて変化も起こるというものでしょう。例えばその姿を見た人が真似をしてくれるかもしれませんし、ね。
I'll show off my love, instead of my skills.
他の人がスキルを見せつける代わりに、僕は「愛」を見せ付けていきたいです。
視点を少し教育に向けてみます。
日本では、体育館や運動場にボールを置きっぱなしにしていたりしたら、先生にもの凄く怒られますよね。現在は確かではありませんが、個人的に今でもそれがスタンダードだと思っています。
他にも、サッカーボール以外は蹴らないとか、部活の練習後はモップをかけるとか、どこの学校でも、割と当たり前に教えられてきたことだと思います。
バスケに関して言えば、動いている人の足元にボールが転がっていったら必ず「危ない」と伝える、など、自分を取り囲んでくれる環境や周りの人への気遣いを、当たり前のこととして教えられていました。これは僕が所属していたチームだけじゃなくて、他のチームでも同じだと感じます。
こんな当たり前の事が、実は他の国の人にはできません。
一面しかないバスケットコートで、バスケとサッカーとバドミントンが同時に行われていたり。
以前にも少し触れましたが、特に南米系の人のサッカーをする人のマナーは酷いです。そもそもうちの学校には外にもサッカーコートがあるのに、寒いのがいやだからか体育館で、他のスポーツをしている人のことは無視して、思いっ切り蹴る。サッカーゴールもめちゃくちゃに壊れてしまいましたし、体育館の「非常口」の看板も粉々です。それでも彼らは、壊れたままのサッカーゴールにシュートを打ち込んでいます。ボールが他の人の頭に当たったりも日常茶飯事。自分以外は気にならないようです。
うちの学校でバスケをやっている人たちは比較的マナーは良いですが、それでも「自分のスキルを見せ付ける」のが一番で、平気でボールを思いっ切り壁にぶつけたり蹴ったりする人もいます。バスケットボールは蹴るようにできてないんで、凄く傷むんですけどねー・・・。
で、当然誰も掃除はしない訳です。
体育館以外でも、トイレの使い方が汚いとか、食堂でご飯を食べた後、食器を全く片付けなかったとか、もうなんか本当に自分の事しか考えてないですね。お金持ちだから、後で掃除のおばちゃんとかがやってくれるとでも思ってるんでしょうかね。
勿論全員ではないです。が、上記のようなことをする日本人にはあったことがありません。
日本で「当たり前」として教えられていたことは、もの凄く大切なことなんだったんだな、と思いました。
日本国内では日本の教育はあーだこーだ言ってますし、僕だって現状に満足してるわけではないです。
でもまず、いいところから見つめてみてもいいんじゃないでしょうか。
アメリカでいろんな国の人と触れ合って強く感じるのは、日本の教育水準が「極めて高い」ということです。
日本以外の国の悪口を言いたいわけではありません。勿論アメリカを筆頭に、それぞれ素晴らしいところを持っています。日本人のよくないところもあると思います。ただ、日本人に、日本の素敵なところに気づいてほしいな、と思っています。
いいところと悪いところを知って、取り入れられるものを取り入れる。それが本当の「進化」ではないでしょうか。
たすく