おはようございますニコニコ

 
福岡在住の現役助産師れえ子です。
 





赤ちゃんが飲むのは、ママのおっぱいやミルクです。
 
 
 
 




 
 
その母乳やミルクの中にはほぼ含まれていないのが、ビタミンKですビックリマーク


それを補う為に、赤ちゃんは「ビタミンK2シロップ」を3回飲みます。⬅️この3回というのは、日本のガイドラインで推奨されている投与回数です。
 

現在、生後3ヶ月まで1週間に1回の投与を奨めている施設もあります合格
 
 
 

 
助産学生さん、看護学生さんへ鉛筆

ビタミンK製剤の投与については、実習でも根拠がよく問われます。

今回、長いので、記事の1番下に情報載せますひらめき電球


 

 
ママにはビタミンK₂シロップのリーフレットを見て貰いながら、ぎゅっと短く説明していますニコニコ


ロボット「ビタミンKをご存じですか?

ビタミンKは出血を防止する働きがあるのですが、赤ちゃんの体ではまだ十分に作れないし、おっぱいやミルクにはほとんど含まれていません。

ビタミンKが不足すると、消化管といってお腹中や、頭の中から出血することがあります。

それを予防するために、赤ちゃんには、このビタミンK₂シロップを飲んで貰ってます。

以前は、入院中の2回と1か月健診の合計3回で終わりだったんですが、今は3か月まで週1回飲むように推奨されてます。」


飲ませ方は退院指導時にお話ししてますニコニコ


 
退院前にシロップを飲ませる時、おっぱいやミルクの味を赤ちゃんは覚えているので、顔をしかめたり、ちょっぴりほ乳瓶を口から押し出そうとしたりしますびっくり


赤ちゃん、凄いです!!



生後数日で味の違いが分かるのです!!









「えぇ~~~えー」みたいな空気を醸し出されますが、赤ちゃんはちゃんと飲んでくれますおねがい

飲んでくれてありがとうおねがい
 
 
 
 
 


昨日、この記事を作成中に途中まで消え、再度編集し、投稿、次また写真(また、お蕎麦)が消えるという・・・


写真、変更します爆笑



雲ひとつない青空でした照れ


 皆さんの心も晴れやかな1日になりますように音譜





 
 看護の栄養学の教科書:
 ビタミンK欠乏性出血症。凝固因子のうち第Ⅱ、Ⅶ、Ⅹ因子はビタミンKの存在下に肝臓で合成される。ビタミンK欠乏世出血症は、ビタミンKの欠乏により凝固因子の産生が低下し、出血症状をきたす疾患である。新生児や乳児にみられるほか、抗菌剤投与時、肝・胆嚢疾患に併発する場合、ワルファリン投与時や手術後などにおけるビタミン摂取量の著減などが原因となるが、複数の因子が関与していることも多い。
 乳児ビタミンK欠乏性出血症の発生時期は出生後3週間から2か月未満に集中している。母乳栄養児に多く、母乳中のビタミン含有量が人工乳と比べて低いことが一因とされる。生後1か月の乳児はビタミンK欠乏状態にあり、再利用能も低い。また、生理的にも胆嚢うっ滞があり、ビタミンK吸収能の低下、肝細胞からのプロトロンビン分泌の阻害、腸内細菌からのビタミンK供給低下などの、さまざまな要因が組み合わさってビタミンK欠乏症に陥るとされる。
 乳児ビタミンK欠乏性出血症は母乳以外に全く誘因のない突発性のものと、誘因のある二次性のものとがある。二次性の原因として先天性胆道系疾患や下痢、抗生剤の長期投与などがある。かつては、乳児10万人あたり15~20人の発症がみられたが、現在はビタミンの予防投与の普及により発症率は1/10に低下している。出血部位は頭蓋内出血が8割以上を占める。全く健常と思われていた乳児が突然の痙攣や意識障害などを伴い発症する。
 新生児ビタミンK欠乏出血症(新生児メレナ)は生後早期に起こるものを指し、吐下血が多く頭蓋内出血が少ない。
 

助産の教科書:
 ビタミンK製剤の与薬。とくに母乳栄養児において、ビタミンKが不足になりがちで出血性疾患を引き起こすことがある。ビタミンKの適切な与薬により、ほとんどの出血性疾患を予防できる。わが国のガイドラインで推奨されている3回投与は以下のとおりである。
・第1回目 出生後、数回の哺乳によりその確率したことを確かめてから、ビタミンK₂シロップ1㎖(2㎎)を経口投与に1回投与する。なお、ビタミンK₂シロップは高濃度のため、滅菌水で10倍に薄めて投与するのも1つの方法である。
・第2回目 生後1週または産科退院時のいずれかの早い時期に、ビタミンK₂シロップを前回と同様に投与する。
・第3回目 1か月健診時にビタミンK₂シロップを前回と同様に投与する。
 また、このガイドラインの中では、助産師の介助のもと、助産院もしくは自宅で娩出された新生児についてもビタミンK₂シロップの予防投与が遵守されなければならないと示されている。
母乳の成分組成→ビタミンK…ビタミンKは胎盤移行性が低く、新生児では腸内細菌による産生が少ない。
                   ビタミンKを多く含む緑黄色野菜や納豆を多く摂取することを母親に勧める。
 
※ビタミンK予防投与により、発症率は下がったが、なお発症が散発していることから、生後3か月まで週1回のビタミンK₂シロップ1㎖(2㎎)を投与することを付記した新しいガイドラインが策定された。


今回長いですねガーン

テストでは、こんなに沢山覚えなくて大丈夫ですひらめき電球