「経済的豊かさ」日本一の岩手県
国土交通省が5年に1度、「都道府県別の経済的豊かさ」という資料を作成していて、今年2月に公表された最新版(統計値は2024年のもの)では、岩手県が1位でした!
どう計算すれば、岩手県が「経済的豊かさ」で日本一になるのか?
まず、2人以上の勤労者世帯の可処分所得を出します。これで、1位は東京都、岩手県は13位です。ちなみに5年前、岩手県は31位でした。
次に、2人以上の勤労者世帯の、上位40%と下位40%を除く、中位の世帯を「中央世帯」として、その可処分所得を出します。1位は、これも東京都ですが、ここで岩手県が3位になります。岩手県は、普通の勤労者世帯の可処分所得が高いのです。
そして、「食料費」+「家賃(持ち家の場合、推計家賃)」+「光熱水道費」=「基礎支出」として、基礎支出を、中央世帯の可処分所得から差し引きます。これで東京は16位へと順位が下がります。岩手県は、3位のままです。東京の基礎支出は全国1位なので大きなマイナスになりますが、岩手県の基礎支出は24位と全国の真ん中なので、順位に影響がありません。
最後に、通勤時間を費用換算して差し引いて、最終的な値が出ます。所得の余裕と時間の余裕を合わせた豊かさ、と言えるでしょう。これで、岩手県が1位になり、東京都は34位になります。
上位10県は、順に、岩手、岐阜、広島、富山、福井、栃木、宮城、鳥取、長野、徳島です。下位10県は、下から、神奈川(47位)、福岡、埼玉、京都、愛知、沖縄、福島、山形、奈良、和歌山(38位)です。
ちなみに、5年前(統計値は2019年のもの)、岩手県は16位で、東京都は47位(最下位)でした。東京は、この5年間で、中央世帯の所得が12位から1位になっていた(経済でも東京一極集中)のですが、岩手県は、30位から3位に伸びていた(岩手県の意外な経済発展)のでした。
普通の勤労者世帯の、所得の余裕と時間の余裕を合わせた豊かさが、日本一の岩手県。若い世代の就職や、子育て世代の住まい選びに、参考にしていただきたいと思います。大谷翔平さんのお父さんが、若い頃、神奈川県から岩手県に引っ越して、岩手県内に一家を構え、翔平少年は岩手県で生まれ育った、ということが思い出されます。(終)