世の中が変わってきたね。どうなるの? IS,EU離脱、トランプ・・・ |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

【ISISの台頭と崩壊への道】

 

今年の後半になってISISの衰退が著しくなってきています。

 

ISIS(イスラム国)が組織の崩壊を想像させる一つ例として、定期的に発行されてきた機関紙(DABIQ)の発行状態も目安となると思います。


IS機関紙の「DABIQ」は大体2か月に一度のペースで発行されていた英字の機関紙です。
つまり、西側の英語圏諸国に対して親ISを呼びかけつつ、ISの正当性と活動を伝え、ホームグロウン分子を育て上げてゆこうとする意図がある機関紙です。
しかし、過去に15ものシリーズを出してきたにもかかわらず、2016年の7月31日に機関紙#15が発行された後は、11月の現在になっても次の機関紙が発行されている様子はありません。

 

ネット版とはいえ、こういった機関紙の記事を取材・編集・発行するにはそれなりの連絡手段・発行組織・制作人数・そして英語に翻訳、または英語が解るメンバーが必要なのは言うまでもないでしょう。

 

ISISの戦闘員は二人の日本人が殺害された2015年初頭まではツイッターを使って互いに情報交換を行っていました。
だから私も彼らのツイッターの中をどんどん覗いてゆくことが出来て、現地で取材する以上の情報を収集することが出来ていました。

その内容はかなり悲惨なもので、イラク兵や補給機、略奪した村から奪った中国製やアメリカ製の武器で攻めているのもわかりますし、地対空ミサイルも所持していて、戦闘機も撃ち落とす。


制圧した村では必ず村民を周りに並ばせてその中央に責任者をひざま着かせて大刀で背後から首をはねる。

これは映画ではなく現実です。

下の画像はオレンジの囚人服を着ていますので、村に隠れていたスパイか兵士なのではないでしょうか。一般市民の場合は普段着のまま処刑を行うみたいです。


捕まえた兵士に対しては後ろ手で縛った状態で正座させて、背後から後頭部を拳銃で打ち抜く。下の画像は公開処刑でも初期のころでプロモーションビデオ用にとられたものだと思います。

(当初は見せしめにナイフで首を切り落としていましたが、そのうち背後から銃で撃つように変わってゆきました)

これ以上はお見せできません。(これでも見せすぎかもしれません)


時には小学生かと思うような子供が銃を持って背後から撃つシーン。

子供の目は死んでいます。


捕虜にした女性は値段を書いた紙を持たされ、オークションに出される。

 


攻め込もうとする敵に対しては、道路に爆弾を仕掛けて通行時に爆破する。
支配地域の境界付近では、前を走る車に追いつくや窓から車に向けて機関銃を打ち込むなど、そういったシーンも撮影されていました。

(中国のウイグル自治区から逃げ出してISに合流する老人)

 

それを見ていて、間違いなく感じることは、彼らはイスラム原理主義という妄信しやすい「言い訳」を造り、男尊女卑の考えでひたすら女を犯し、反対者を殺戮する殺人集団だということでしょうか。

 

そんな中で、ISISの兵士は時間があれば、みんな小さな本になったコーラン(経典)かシャリーア(法律のようなもの)を読んでいました。

それが宗教というならば、偏った思想の妄信がどれほど恐ろしいものかがツイッターを通じて繰り広げられていた現地の様子をみて、つくづく感じられたものでした。

 

怒りというものはなんだか頼りなくもあるもので、いくつも見ていると最初に感じた怒りが誰かに盗まれたようにどこかに行ってしまいます。

そのうちにずっしりと腹の座った怒りのようなものが溜まり出し、嫌悪の心で固まってゆく感じでした。もはやこんな連中・・・人間ではない!

 

しかし日本人としては恥ずべき事件を持っていたことも思い出します。

オウム真理教のサリン事件などがそうです。

教祖浅原の「ポアしなさい」という一言で人を殺そうとする教団員。

武器も所持していたそうで、サリン事件で捕まらなければどこまで増長していたかと想像してしまいます。

 

こんな連中は一刻も早く殺すしかないでしょう。もはや私にはISISの連中は気が狂った狂犬病の犬にしか見えませんでした。

 

一刻も早く何とかしてゆかなければ、こんな子供まで狂犬病にかかってしまう。

こんな格好をふつうはさせないだろうとは思いますが、それは平和な日本に住んでいる私の常識に過ぎないのかもしれません。

 

ISISのみならず、アフリカのボコハラムやコンゴ民主共和国で今でも暗躍する反政府勢力などは、子供をさらって人殺しの教育を行っているのも事実でしょう。


しかし、2015年の春頃から別のSNSを使って情報交換を始めたので、私は情報収集源を無くしてしまったわけです。


それ以降は生の情報はわからず、一般のニュースや現地の新聞情報から想像するしか無くなりました。

 

ただ、昨年春から2016年の現在にかけて、ISISはどんどん劣勢になってきていることは確かですね。

 

昨年夏頃からISISの戦闘員に払う給料が滞り始めており、さらにイラク軍とクルド軍の巻き返しが始まり、特に2016年の9月以降はISISが首都と勝手に決めているイラク北部のモスルへの大規模攻勢により、モスル郊外はほぼ制圧したと言われています。

最近のツイッターはもっぱらイラク軍とクルド軍(その中でもYPG-クルド人民防衛隊と特にその中でも女性兵士ばかりが集まるYPJが中心)のツイートで埋め尽くされ始めています。

(YPJのメンバー。今回のモスル攻撃には、クルド支配地域を守るためだけに結成されていたYPJのメンバーも攻撃に参加している。)

その様子を見ていると、やはりモスルだけではなくシリア北部の拠点であるラッカも徐々に包囲してきている模様です。


反逆組織の通例ではありますが、劣勢になるとゲリラ化してゆく過程で、自爆テロが増えてゆきます。
故ビンラディン率いたアルカイーダがそうでした、ISISもゲリラ化してゆくのだろうと思っています。


最近でもラッカ包囲中にこんなことがありました。
ある建物がクルド部隊のシュペルメガ(日本の特攻隊のようなもの)に包囲され、その中から一人のISIS戦闘員が両手を上げて出てきます。
「もう一人中にいるんだ。連れ出してくれ」
と言いながら出てきたISIS兵士を信じて、シュペルメガの戦闘員が建物に入った途端、そこに残っていたISIS兵士が自爆し、シュペルメガ兵士も爆死したり・・・。
予想していた通り、ラッカではISISから見れば裏切り者の市民を数十人数百人と殺害し、一部は穴に遺体を放り込み、または携帯電話で政府軍と連絡を取ろうとしていた数十人の市民を殺害して町の電柱に逆さ釣りしたり・・・。

 

何とか早く町中に入ってISISによる人間の盾をやめさせてほしい所ですが、平気でどんどん自爆してゆくIS戦闘員には手を焼くでしょう。

 

ただ画像を見ている限り、かなり政府軍が優位になってきているのは確かです。

 

ひょっとすると、間もなくISISは崩壊するかもしれませんね。ただ崩壊とはいってもゲリラ化するわけで、全くの平和が戻ってくることはここ数年に限って言えば、まずないでしょう。

 

いったい世の中はどういうことになってゆくのでしょうね。

 

【ISISの台頭、イギリスのEU離脱、そしてトランプ大統領誕生】

 

予想しなかったことがドンドン起こっています。

 

20・30年ほど前は、経済成長、グローバル化などといった、前向きな考えから発想される出来事が中心で、世界中の人々がそれに向かって生きているイメージがありました。

 

その結果、世界中でいえることは貧富の差が大きくなったことのように思うわけです


そして世界的な不況が長引く中で、人々はどんどん疲れてきた。

その貧富の差やグローバル化の弊害などによる「怒り」が様々なところで現れてきているのでしょう

 

ISへの加入者、EU離脱推進、トランプ支持者、北朝鮮の挑発行為、韓国の慰安婦口撃や腐敗政治への怒り、ブラジルのオリンピック反対デモ、先進国で起こるホームグロウンテロなどなど。

(書けば切が無くなってきたホームグロウンテロ)

 

この状況の行く末は、やはり戦争なのでしょうか。

 

資本主義経済は未来永劫に続けられる経済ではないと学生の時に教わりました。

 

日本の第一次大戦前もそうだし第二次大戦前のヒットラーもそうですが、戦争前には極端な政治思想を持つものが出て来るみたいですね。

 

アメリカのトランプ、北朝鮮の金正恩、ISISの指導者バグダディー、そしてフランスでも極右政党で国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が来年の大統領選挙で番狂わせを演じるのではないかと言われています。

 

これら一連の現象で共通に思うことは

今の人々(の多く)は、未来への夢や希望を求めてゆく政治に期待するのではなく失望や失敗を訴えるよう担ってきたことは間違いないですね。

 

貧富の差が広がりすぎて、生きてゆくことに疲れ初めて、それをどこかにぶつけたい。

 

そんななかでヒットラーのような、ISのバグダディーのような人物が現れて、戦争が広がってゆく気がします。

(ISISの首領であるバグダディー)

 

来年あたりが、世の中が戦争へと向かってゆくかどうかの重要な転機になるように私は感じます。

 

しかし、そう思ったところでせいぜいここで書く程度のことで、どうしようもない。

 

子供たちの未来は大丈夫なのでしょうか・・・。