ごみからバイオエタノール 京都市役所の山田さんに続け 「夢の扉」を見て |         きんぱこ(^^)v  

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(京都のゴミから作られたバイオエタノールで照らし出されている二条城の灯り)


 京都市役所 環境 政策局職員 山田一男 さんが考えた都会のゴミからバイオエタノールを作り出すシステムが、4月22日の毎日放送「夢の扉」で放映されていました。


 ゴミを燃焼させて蒸気タービンを動かして発電させるシステムは以前からありました。

 ゴミというのは、人間が文化的に生きている間は不滅の物といえると思います。そのゴミの再利用というのは、以前から色々と考えられてきました。


 そんな中で、山田さんが考えたのは


ゴミから持ち運びができるエネルギーを作り出す


 ということだと思います。


 バイオエタノールっていうのは、この場合は紙のごみ。要するに植物から作ったエタノール燃料なわけです。

 エタノールを燃やすと当然CO2が発生します。けれどもバイオエタノールは、植物なのでもともとCO2を吸収して酸素を作り出しているから、プラスマイナスゼロで地球環境にやさしいと言われているエネルギーで、京都議定書では、バイオエタノールはCO2排出量に含まれないと決められています。


 何に使うかと言うと、大半はガソリンに混ぜて自動車などの燃料に使うのだそうです。


 じゃあ、みんなで沢山作ろう!・・・となると大変な事になります。だって植物から作るわけですから森林伐採などで環境破壊につながってしまうからです。


 そんな中で山田さんはゴミにある紙を分別して、紙からバイオエタノールを取り出す実験に成功しました。


 テレビを見損ねた人や、いまいちわからなかった人のために、私が見て理解したなりに纏めてみました。



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 中間精製品の紙ゴミパルプに水を加えて酵母を入れて発酵させるところが難しいのだそうです。


 ゴミには非常に沢山の細菌がいて、普通の酵母を混ぜても発酵しないのだそうです。


 それで山田さんは、熊本大学の木田教授に頼んで、スペシャル酵母(凝集性酵母)を作ってもらい、京都府舞鶴市に実験施設を持つ日立造船エンジニアリングの強力を得て、ようやくバイオエタノールの抽出に成功しました。


 テレビでは、ゴミから作られたバイオエタノールを使って、二条城の明かりを発電している所が映し出されていましたね。


 これは素晴らしいですね。

 すべての自治体で積極的に取り組んでほしいなと思いました。


 東電をはじめとして既存の電力会社は、原発の代替エネルギーを進めると言うことは、電力会社の経営規模縮小または廃止につながることにもなるので、積極的に推進しようとはしませんね。


 1年前にはソフトバンクの孫社長が代替エネルギーの一つである太陽光の推進を提唱されていました。現在はこれもまた京都で中規模のソーラーシステムによる発電所を作ろうとしているみたいです。


 このバイオエタノールにしても、地熱発電そして以前に「メタンハイドレート・天然ガス資源商用化研究にもっと力を入れてほしい 」で紹介したメタンハイドレートなど、みんなが積極的に考えて日本でも算出できる資源を見つけ出してほしいなと感じました。


 単に資源開発だけではなくて、外国に輸出できるまでになると、日本の経済も助けることになります。

 

 これからみんなが考えて行く夢というのは、こういうことを考えて行くことかもしれません。


 山田さんの情熱に  感謝。 そして未来が良くなりますように。