いよいよ大阪の市長・知事選も後半になってきました。
今回は毎日新聞さんの記事をもとに書かせていただきます。
大阪知事については、主要三人の考えがはっきりしていてわかりやすいですね。
このマークのところは都構想推進がメインの人です。
このマークのところは保守派ですね。改革を好まない。
このマークのところは改革は必要だけど慎重にやろうということですが、どう転ぶかは怪しいところです。
【橋下府政について】
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梅田氏
「府民の暮らしの予算を大幅に削ってきた。言わば、リストラを強行した社長に過ぎない」
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松井氏
「民間の感覚を取り入れた行政改革を断行した。突破力、政治力は非常に高い」
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倉田氏
「おおむね良好で75点」としたが、「課題の一つはスピード違反。私がブレーキ役になったこともあった」
【教育基本条例案について】
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梅田氏
「政治が教育に介入すべきでないとの基本原則を破っている」
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松井氏
「必ず成立させる。児童、生徒に生き抜く力を付けさせるためだ」
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倉田氏
「自分の思いを実現してくれる教育委員を任命することで十分だ」
【都構想について】
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梅田氏
「府と市を合体して予算規模を拡大し、大規模開発をするのが本音だ」
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松井氏
「二重行政を徹底して見直し、広域行政を一元化する。府市でばらばらの成長戦略も一本化する」
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倉田氏
一定の理解を示しながらも
「法改正が必要で、知事、市長には権限がない。短期間での選挙の争点にはなり得ない」
一方平松邦夫(62)、大阪府知事の橋下徹(42)、前市議の渡司考一(59)、前兵庫県加西市長の中川暢三(55)の対談では
【大阪都構想】
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橋下氏
「住民の多様性を押し殺し、巨大な役所が引っ張る護送船団方式の大阪市役所から住民を解き放つ」
とし、区長を選挙で選んで各区に予算編成権を与える都構想の必要性を強調した。
「大阪の統治機構を変えるためにこの仕事に就いたようなもの。いよいよ11・27で全て決まる。未練はない」
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平松氏
「財政調整ができるわけがない。上から目線で制度を変えれば日本が変わるというのは間違い」
「大阪市解体」などのスローガンを「政治のパワーゲーム」と批判
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渡司氏
「大阪には東京のように、都に集中させる財源がない。都構想は『原野商法』、絵に描いた餅だ」
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中川氏
「府民はどこまで都構想を理解しているのか。府から市町村への税財源の移譲が先決」
ここからは私の私見です。
橋本氏・松井氏は都構想で現在は大阪市を24区のままでゆきながら、区長を選挙で選ぶ(現在は勝手に決まっている)ようにするけれども最終的理想は区を8~9にするということだそうですね。
個人的には、西成区をはじめ、文化的に統合してほしくない区もあります。しかしこの辺りは橋本さん個人もそう思っている節もあります。
何のために選挙に立候補しているか、自分の政治家としての目標がはっきりしているのは好感が持てます。
平松氏は、相手陣営を批判しすぎています。典型的な保守派の演説と言ってもいいです。とにかく反対という意思が強く、現状に対してどうしてゆくかという考えはあっても、ありきたりでアピールが弱い。
どこかの国みたいに賄賂が横行している悪政というわけではなく、大阪市は黒字経営ですよね。しかし、黒字経営の実態は「大阪の良いとこ取り」にあるのだと思いますが。
倉田氏は、改革よりですが本当は保守かもしれません。石橋をたたくタイプなのでしょうが、こういうタイプの人は相当粘り強くなければ改革はできないでしょう。しかし失敗もしにくい。
【保守派の三点セット】
国政・市・府政にしても企業にしても、年月が経つと色んなことが慣習化してきて、それを変えようとする改革派と現状維持の保守派にわかれますよね。
現状維持の人が必ずいうのは
「今うまくいっているからそれでいいじゃないか」
「過去にそんなことがなかったからやらない」
「そんなことやってできる保証があるのか」
の三点セットです。
私は組織と経済というものは絶対に崩れてくるものと思っています。
勿論、規則やモラルを守ってゆけばよいのですが、
時代によって必ず後手にまわる対応
決まりのセキュリティーホールを悪用する連中
現状維持に胡坐をかく横着者
によって、崩れてゆくのは明らかです。
だから、どこかで組織をフルモデルチェンジする必要があると思っています。
それが今でいいじゃないか。
この選挙で改革派が勝っても都構想実現まではまだまだステップが残っているはずです。
年寄りはいいかもしれませんよ、現状維持でね。
自分のことだけを考えたら、今でええからいじるなって言うでしょうね。
私は、役職にある人をすべて一旦全員平に降格して、組織を作りなおしてほしいとも思っています。
勿論給料も見直しですが首にするわけではない。
キヤノンでも以前にこんなことがあったそうです
中堅の年収800万円社員に対して「きみの終身雇用は保証しよう、しかし年収400万だ」
大手の会社でもいろんな改革などを行って組織を維持してゆこうとします。
私はそれと同じで、大阪市・府も思い切ったことをやって議論して変えてゆくほうがいいと感じています。
