---------------------2011/9/21--------------------
(GoogleEarthより)
とうとうやってきました。
9:00現在、大阪でも時折強い風が吹きますが凄いというほどではありません。
ビルにあたる風が音を立てて唸っています。
京都から山陰線で日本海側に向かう予定が、特急の運行休止で中止となり大阪に戻って来ました。
しかし、土砂ダムのある奈良・和歌山は山中ではかなりきつい雨が降っているでしょうね。
台風は勢力を増しながら現在ちょうど紀伊半島の沖合に居ます。
この記事をブラッシュアップしているうちに風雨がきつくなってきました。今は横殴りの強い雨がビルをたたき、風の唸る音が大きくなってきています。
土砂ダムのある辺りは、十津川や天川があって、普段はきれいな水が流れ、ニジマスを釣るフライフィッシングをするための釣り人や、私もたまに行きますが、イクラを付けて「あまご」という魚を釣る場所です。アマゴの塩焼きは川魚のなかで一番美味いと思います。あまごはサツキマスの一種ですがヤマメにそっくりです。食べたことが無い人は不幸だろうなぁ・・・なんて、そんな所です。
危険な土砂ダムは5か所。一番被害が大きくなるのは昨日書いた赤谷(上の画像の一番左上の赤○)です。
しかし一番下の赤○になる熊野(いや)地区は、すでに満水を超えています。
風雨はこれから凄くなる。
被害を受ける川はいずれも熊野川ですね。
今朝のニュースで十津川村での実況がありました。
みのさんが「川の水は増えていますかぁ」
と聞いていましたが、リポーターは
「昨日よりは増えています」
と、イマイチ迫力のない答え。それもそのはず。
二津野ダムの下流で実況してもしかたがないだろう・・・なんて思いながら見ていましたけど・・・。
もし、土砂ダムが決壊した時、被害を最小限に抑える手段は、下方に載せた風屋ダムと二津野ダムでいかに食い止められるかだと思っています。
このダムが壊れたらそれこそ大変。
風屋ダムはダム湖と呼ばれるくらいの大量の水を湛えています。(一番下の画像)
これが決壊するとその下流にある二津野ダムは耐えきれないだろうから、土砂ダムの土石流どころではなくて、熊野川の全てが大氾濫を起こすでしょう。
熊野川流域には私の知人も何人かいますので、台風が少しでも早く過ぎ去ってほしいと祈るばかりです。
(熊野(いや)地区、満水をすでに超えている:asahi.com)
---------------------2011/9/20--------------------
前回の台風12号に続いて、またも大きな台風15号が来ています。
特に心配されるのは、青丸印の土砂ダム。
このあたりは、先日の台風12号で、なんと1800ミリという大雨が記録されて、数か所の山が崩れて土砂ダムが出来ました。
そして今回の台風15号はほぼ確実に、傷の癒えない紀伊半島を直撃しそうです。
すでに九州では800ミリの大雨。
下の画像はグーグルアースに情報を書き加えました。
どの土砂ダムもそうですが、特に奈良県五条市(とはいっても五条市の外れで、十津川村のあたりです)の赤谷にある大規模な土砂ダムが心配です。
ここが決壊して大量の土砂が流れ出ると、その影響は20キロ下流にも及ぶということですが、私が心配なのはすぐ下流にある二つのダム(風屋ダムと二津野ダム)が耐えられるのだろうか・・・ということです。
(紀伊半島 赤谷の土砂ダムの影響)
特に風屋ダムについては、ダムの手前が大きなダム湖になっています。ここに土石流とそれに押された大量の水が流れ込んだ時に、その水圧がどんなものなのだろう、ひょっとするとダムに耐えられない圧力で決壊したら大変なことになる。
もちろんそんなことは想定して計算済みだったらいいのですが・・・。
また1000ミリほどの大雨だったら、雨だけで1mも水が増すわけです。
その分早い目に放流しているでしょうが、放流スピードと土砂ダムの量が合わなければ、素人の私には、ダムの強度に頼るしか無いように感じます。
また半端な雨ではないでしょうから、なんとか無事に乗り切ってほしいと祈っています。
10年前には阪神大震災
今年に入って九州では二つの火山が爆発
3.11では東日本大震災の津波被害
それに加えて福島の原発事故
兵庫県の豪雨による河川決壊
そして紀伊半島の1800mという多雨風12号の記録的な豪雨に加えて今回の台風15号。
それにしてもどうして日本だけ、こんな目に会うのでしょうか。
ニュージーランド、チリ、アメリカ、インド、中国でもあったけれど
被害レベルも規模大きすぎる。
なんだか、疲れてきましたけど、現場の人はもっと苦しんで耐えているので、私たちも頑張らねば。