私が今一番怖いこと |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

 皆さんは、怖いと思っていることはありますか?


 私の場合、差し迫ってではありませんが、潜在的にずっと怖いことがあります。


 すこし前に、キヤノンスペシャルで人工衛星と宇宙開発の特集をやっていましたね。

 実は私はそれを複雑な気持ちで見ていました。

 確かに、宇宙開発は夢があって楽しいです

 しかし、これを見てください。



砂坂を這う蟻-1


 この白い点は、スペースデブリと言われていて、地球の周りを回っているゴミ

 小さいものなら、直径数センチから大きいものなら宇宙船ほどの大きさ、というか宇宙船そのもの。


 1957年に人類初の人工衛星「スプートニク(ソ連)」が打ち上げられて以来、世界各国で約6000個の人工衛星が打ち上げられたのだそうです。また現在、周回中の人工衛星は、地上に回収されたものや落下したものを除いても約3000個以上は飛んでいる

 

 地球を周回するには、秒速7.9kmを超えないといけない


 「人工衛星」になるには、地上300~400kmくらいの高さで飛行しなくてはいけないそうです。

 1周する周期がおよそ1時間半ほどになります。速度は秒速約7.7kmです

 

 地上から約36000kmの高さにある衛星では、周期も23時間56分となります。これは地球の自転周期と同じで静止衛星になります。

 

 6000やそこらなら大きな地球です。起動の高下もありますから、滅多なことでは事故は起こらないでしょう。


 しかし、アメリカも中国もロシアも、動かなくなった衛星の処分に失敗していて、地上からの指令で破壊された衛星の破片が何万何十万と飛び交っているわけです。(スペースデブリと言います)


 昨年も風雲1号Cという中国の衛星が破壊されました。その破片は1600個のスペースデブリとなって、時速25000キロ前後のスピードで地球の周りを廻っています。


 現在地球の周りで廻っているスペースデブリの数は高度200~3900キロで1~10cmのものが約40000個、1mm以上ならなんと200万個もあるそうです。

 地上で言えば鉄砲玉や砂が超高速で飛び交っている感じなのではないでしょうか。


 塗料の破片ですら、スペースシャトルのガラスを数センチほど陥没させるそうです。(ちなみにシャトルのガラスは強化ガラスを3重構造にしてあります)


 破片が大きな破片や衛星を壊し、その破片がまた破片や衛星を壊す。

 ある条件を越えると、この現象が止まらなくなるそうです。そうなったときに、原子力を積んだ衛星に当たって地球の周りは核爆発の嵐になるのでしょうか。

 地上に落ちてこないと言うのは嘘です。燃料タンクなどは燃えない構造になっていますから落ちてきます。

 しかし、6000個の衛星が全て壊れて1600個のスペースデブリになって、それが更にぶつかり合って行くと、6000×1600×10×10位にはなるでしょう。これで960000000個それが更にぶつかって行きます。

 

 その破片が細かく地球を覆って、太陽光を遮断するのか、隕石の様に落ちてくるのかは解りませんが、地球に良いわけはありません。


 いらなくなった衛星は更に上空の墓場軌道に持ってゆかれますが、墓場軌道に持ってゆく事に成功する確立は30%しかなくて、現実に処分失敗の衛星は現役の衛星の周りに沢山飛んでいるそうです。


 私は、人類が滅ぶ原因になるのは、この衛星の衝突が発端になるのではないかと、真剣に思っています。