今日の天皇賞は凄かった。
ウォッカ
ダイワスカーレット
ディープスカイ
一体どの馬が勝つのだろうかと、さすがに興味があった。
東京競馬場、芝2000m。天気は快晴。
結果は皆さんがご存知の通り。
いつも不思議に思うのは2kmも走って、鼻差と頭差。
それだけ力を振り絞って出し切った時の結果なのだろう。
勝った馬はウォッカ。宿敵ダイワスカーレットを力でねじ伏せた。
逃げるダイワを捕らえる前に、強敵ディープスカイとの追い比べ。
抜きつ抜かれつ、牝馬なのに牡馬のディープを力で抜き去る。そしてその足でダイワをねじ伏せた。
恐ろしいほどの根性娘。
それにしても、今更ながらため息が出るほど感心したのがダイワスカーレット。
スタートしてすぐに先頭に踊り出た。
1000mの通過タイムが、なんと58秒というハイラップ。
普通の馬なら、最後の直線では絶対に持たずに負けるほどのペースだった。
私は、当然(ダイワ破れたり)と思ったが、直線に入ってもペースが落ちるどころか、後ろの馬を引き離す始末。
あれだけ速いペースだったのに、逃げ続ける。そこは私の常識を遥かに超えるシーンだった。
ウォッカとディープは絶好の先行ポジション。
そして最後の壮絶な競い合いは、今までに見てきた競馬の中で最高に面白い場面だった。
ダイワスカーレットは2着に敗れたが、この馬は3着以下が一度も無い。雄馬と走ってもだ。年老いるか怪我でもしない限り2着をはずすことは無いように感じた。
今まで、逃げておきながら上がり34秒を切ってきた馬。
それが今回は上がり35秒。どれだけ全力疾走だったかを感じ取れた。
鞍上の安藤勝己騎手が以前言っていた言葉を思い出す。「この馬が負けるイメージが沸かない。逃げても最後33秒台の足が使えるんだもの…」
わかる気がする。
馬券を買うとか買わないとかは関係ない。
これからもこの3頭が競馬を楽しませてくれるだろう。
次はどの馬が勝つのか。また3頭そろい踏みのレースを見てみたいと思った。