【龍馬伝でんねん】面白き ことも無き世を  面白く ・・・  |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

(過去記事と合併)


【面白き ことも無き世を 面白く……】

この男は幕末に生きた。
藩の保守派をクーデターで倒した。
芸者と踊りながら藩庁に入っていった。

しかし

男子たるもの、艱難(かんなん)はともにすべきも、富貴(ふうき)はともにすべからず

と言って役人にはならなかった。


数年後によく似たシーンがあった。
大政奉還後の役員リストを見ていた西郷が言った。

「坂本さぁの名前が、ありもはん・」
「わしはええきに」
「しかし、これからはどうしまんど」
「そうですのぉ……世界の海援隊でもやりますかのぉ」


【面白き ことも無き世を 面白く】

話を戻す。
男は藩に対して、ヨーロッパに行かせろと、いや、行くから金を出せと言った。
藩は男を買って三千両を出した。
男は部下と同志を連れて洋行の為に長崎へ向かった。
幕末の三千両は二億円くらいではなかろうか。
(海外に行くのにそんなに持っていってどうするのだ……)
男にとって世間と政治と金と女は同格だったか。
船に乗る前に途中で芸者と遊んだ。

「みんな、呼んでこーい」
エスカレートして、とうとう芸者を全員買ってしまった。
その日も明くる日もそのまた次も……。
藩は怒って役人を寄越した。
役人は男に言った。
「やめて下され、さなくば、わしは腹を切りますぞ」
「おー斬れ斬れ、わしが介錯(かいしゃく)してやる」
と切り返して役人を追い払った。
しかし、ついに金は無くなった。(当たり前だ…しかし数日で2億も…俺もやってみたい)
当然洋行は出来なくなった。


ところが、男は洋行のかわりに長崎のグラバー邸に行った。

そこでイギリスとの軍事同盟を約束した。

【面白き ことも無き世を 面白く】

翌年、男はまた洋行すると言い出した。

「なんだとーーー!」
藩は必死で怒った。


なにをくよくよ川端柳、水の流れを見て暮らす

男は弟分の男を藩に使わした。
弟分は屁理屈で金を引き出す天才だった。(井上なんちゃらー言うたかのぉ)
ついに千両を越える金を引き出した。(千両だから7000万円くらいだろうか・・・)

男はその間に、長崎で勝手に軍艦をツケで買って藩まで乗って帰ってきた。

四万両(28億円)の船と聞いた藩は藩ごと空に飛び上がった。

そこでまた弟分の活躍だ。


【面白き ことも無き世を 面白く】


その後その船は藩を大いに助けた。


男は遊びすぎた。


慶應三年四月十四日、男の父が「遺言があるか」と聞いた。

男は、「ありません」といって辞世の歌をかきはじめた。

「面白き ことも無き世を 面白く・」

とまで書き、筆を落とした。

高杉 晋作



た



 さて、龍馬伝では、この役柄をしている人の名は「伊勢谷友介」さん。


 この人は昨年のNHKドラマスペシャル「白州次郎」で主演したこと意外、私は知りません。


きんぱこ(^^)v  -2

 しかし、上の写真と言い、龍馬伝での高杉晋作役といい、この人の演技の目が好きですね。

 高杉晋作役ははまり役の様に思います。


 先の事は判りませんが、この俳優さんは将来良い俳優さんになるのではないでしょうか。


 これからの龍馬伝で、一つ楽しみが増えました。