私が小説で度々紹介た「飛田新地」。
時代が逆行したかと思うような場所。
(Sg-TVさんお借りしました)
ここは、大正時代に出来た。
今でこそ町中の高層マンションの麓に静かに立ち並んでいるが、当時は街外れの寂しいところだった。
それまでにあった難波(難波新地)の楼閣が火事で無くなり、大正時代に場所を変えて現在の場所に移された。
地図を見ると、この界隈は、やたらと○○料亭という文字ばかりかたまっている。
料亭とは食事と芸子(芸技)を自ら賄っている所。
それに対して、京都祇園のように料理も芸技も外から借りて営業している店は「お茶屋さん」と呼ばれる。
料理だけは自分の店で賄う場合は料理旅館と呼ばれる。これは全国の温泉街にたくさんある。
どんな恋愛になろうが本人同士の問題なのだ。
お金は宿賃。
隣にあいりん地区があり、大阪では治安の悪いところではある。
大阪っ子は、小さいときから危ない場所と教え込まれているからなかなか近づこうとはしない。
隣のあいりん地区では「白手帳」を持った、いわゆる日雇いの人が集まる所だ。
それでも選挙権を持つ為に住所不定にはならずに住民登録をしている人が三千人もいる。
ところが、よく調べると三千人が一ヶ所の住所に登録されていた事が解り、昨年から大阪市とあいりんの住民とがやりあっている。
http://www.2nn.jp/newsplus/1168681971/ など
昔は警察に殴り込みまでした住民。
ただの浮浪者や日雇いの集まりではない。
元社長、元弁護士・・・・身なりとは裏腹に、ものすごい力と頭脳を持っている。
初代一条さゆり伝説―釜ヶ崎に散ったバラ (単行本)や
写真家井上青龍(いのうえ・せいりゅう)が「釜ヶ崎」という写真集を出している。
あいりん地区は昔は「釜ヶ崎」と呼ばれていた。
そんなあいりん地区の隣に静かにたたずむ飛田新地。
このあたりは大阪の恥部とも言われるが、大阪そのものの文化と特長を持つ、貴重な場所でもある。
この飛田新地。
映画を見ると雰囲気はわかる。
「ミナミの帝王」の「誘惑の華」はこの地をモチーフにしているのだろう。
映画ではあくまで登場人物と場所は実在とは関係ないと前置きして豊田新地として描写。
オンデマンドサイトのSg-TVさんのサイトを借りて紹介しておきます(特に回し者でも無いけど・・)
http://www.sg-tv.jp/items/item605