小説外伝「思い出の映画」--リービング・ラスベガス-- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ


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ラスベガスの映画ではない。


舞台がラスベガスということだ。


アルコール依存症の人間が、家族、社会から見捨てられ、


もう酒を飲み続けて死んでやろうとラスベガスに行く。


そこで、ヒモに見捨てられた娼婦と恋をする。


たった一ヶ月の恋。


依存症の人は、見てみればいいと思う。


自分の依存症を克服できるとは思っていない人は、


主人公のベン(ニコラスケイジ)のように考えるか・・。


そうでない人はサラの気持ちに答えてやれたか・・。


この映画は、ずっとBGMが流れる。


たまにファンキーな音楽も流れるが、スィング主体の


音楽が流れる。


音楽の大半をスティングが歌っている。


私の大好きなミュージシャンだ。


独立前のポリスのメンバーだった頃からのファンだ。


よく映画のBGMやエンディングで歌っている。


この映画のほかに、「レオン」のエンディングでも歌っている。


原作のジョン・オブライエンは、自分自身がアルコール依存症だった。


この映画が、製作されるときに・・・・自身はこの映画の結末に似て、自殺した。


【ストーリー】


ベン(ニコラスケイジ)は、重度のアルコール依存症。


家族にも、見放され、とうとう会社からも100万円ほどの退職金を出されて


クビになる。


何もかも無くなったベンは、それでも酒だけは離せない。


それが全ての悪の根源だとも十分わかっている。


ラスベガスで飲んだくれて死んでしまおうと考えた。


世間に見放された、依存症の人間だって寂しいものは寂しい。


娼婦を買って、・・・(別にセックスなんかどうでもいいのだ。)


小さな心の安らぎを求めようとした。


娼婦なら、お金払うから、一晩付き合ってくれるだろう・・・。


声をかけられたサラ(エリザベス・シュー)は不能でもない


のに体を求めてこないベンがなにか気になってくる。


「いいんだ、俺は、酒を飲み続けて・・金が無くなると死ぬから」


サラも真面目に稼がない娼婦。ヒモに殴られ追い出される。


そして、二人はまた出会う。


互いに干渉しない条件での付き合いだったが・・・・・。


【キャスト】


監督: マイク・フィギス
製作: リラ・カゼス
アニー・スチュワート
製作総指揮: ペイジ・シンプソン
スチュアート・リージェン
原作: ジョン・オブライエン
脚本: マイク・フィギス
撮影: デクラン・クイン
音楽: マイク・フィギス

出演: ニコラス・ケイジ
エリザベス・シュー
ジュリアン・サンズ
リチャード・ルイス
スティーヴン・ウェバー
ヴァレリア・ゴリノ
ローリー・メトカーフ
ジュリアン・レノン
キャリー・ローウェル
ボブ・ラフェルソン
ルー・ロウルズ
R・リー・アーメイ
ショウニー・スミス
ザンダー・バークレイ
マリスカ・ハージティ