ギャンブル小説外伝「思い出の映画」--清兵衛の使用人 直太-- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

たしがれ清兵衛では


真田 広之 や 宮沢りえなどの演技も光るが、


私がかなり印象に残っている名演技は、


清兵衛 の 使用人 直太(なおた)だった。


想像でしかないが、貧乏な武士や、庄屋程度の農民


が、雇う使用人は、直太のような感じだったと思う。


清兵衛も貧乏貧相な服ではあったが、


直太の服はそれの上を行く。


清兵衛の収入は50石。


色々と引かれて、実質30石。


現在の年収で言うと、実質300万円と少し。


時代により差異はあるが、


1石は1両で10万円前後となる。


この収入で、米は買い、娘は二人、


老婆に使用人(直太)。


住んでいる家は借家だろうか・・・。


直太に渡す給料は、ごくわずかだったろう。


しかし、月に25万円というと、驚くことに


現代の国民の平均収入とそんなに変わらない。


服くらいは買えるはずだ。


母子家庭や、離婚して片親になった家庭の収入


ともあまり変わらないだろう。


しかし、使用人を雇う余裕は無いはずだ。


使用人は規則として最低一人は雇わねばならなかったのだろう。



かんべ


直太の演技をしている人は、神部浩(かんべ ひろし)。


直太の喋り方、動作や走り方、リアクションの取り方。


ものすごくすばらしいと感じたのは私だけだろうか・・。


この人は、「無能の人」にも出ている。


助演男優賞も取っている。


映画であまり話題にならなかったのが不思議に思う。