「一生つづけなくてはなりません・・・」
この言葉はかなり堪えた。
いわゆる1型糖尿病である。
人間の血液には「リンパ球」というものがいる。
リンパ球は血液中に入ってくる、菌や不純物を自ら判断して「掃除」をしてくれるものだ。
インスリンはホルモンの一種(特殊なホルモン)だが、
何かの拍子にリンパ球がこのインスリンを「外敵」と勘違いして、殺し出す。
ただし、どうも膵臓にあるランゲルハンス島というインスリン精製工場の入り口で待ち構えて攻撃するらしい。
一度、この状態が続くと、止める方法は発見されていない。
しかたなく外からインスリンを供給するしかない。
今はスティック状の注射器が主流となっている。
透明部分がわずかながら白く握っているが、これがインスリンだ。
写真の、左先の白い部分は交換可能になっている。
この白いところが針だ。(写真では針は細いので見えにくいが・・)
右先にゲージが付いており、必要な分量分だけギリギリと回転させる。
注射を刺した後は、シャープペンシルのように押し込むと注入される。
病院を出て、とぼとぼ歩いて薬局でインスリンを買ってまた天満に向かって歩いた。
天満は大阪駅から近い。
大阪駅近辺の説明をしておく。
地図を元に簡潔に説明しておく。
・高級品の買い物をする場合
大丸・阪急、阪神百貨店のほかに地図に向かって左(西)のほうに
専門店がたくさんある。
・電化製品
大阪駅の上(北)にヨドバシカメラがあり、そこで全てが買える。
他に、大阪駅のすぐ左(西)にソフマップがある。
・劇場
飛天は大阪駅の斜め右上
キャッツはヒルトンの左(西)
・テレビ局など
関西テレビは扇町公園の右(東)
朝日放送その他、ロフトなどは大阪駅の斜め右上
・高級クラブ
北新地一帯。
・風俗飲食等
大阪駅の右(東)一帯。
・庶民的な一帯
天神橋筋商店街
(日本一長い商店街、3キロほどある)
・お祭り
天満から右下一帯は、7月の天神祭りで賑わう。
地図右下に南森町という町名があるが、その下(南)に大阪天満宮がある。
もともと、お笑いの吉本興業も昔は大阪天満宮の後ろにあった。
大阪に(独身で住むなら)天満近辺が便利だろう。
大阪駅から天満までは歩いても1キロ小々だろう。
話を戻す。
私は北野病院の近くの薬局を出て、天満のほうに向かって歩いた。

