そろそろこんばんは!

最近牛丼にハマっている田中です。

美味しいのもそうだし、早く出るのがいいよね。


さて、これまでの山掴集落の廃墟は入る余地がないほどペシャンコになっていたり、部外者によってホラーハウスにさせられたり割と残念な感じでした。

散々暗すぎて住めないと言われながら、住めないほどではなかったり。

しかし今回はルートが不明瞭な秘境・「奥山掴」(命名は田中)にアタックします。

では本編へ


前回書いた通り、奥の廃墟を目指してルートを探す。

おそらく正規のルートは傾いた家の屋根が塞いでいる

屋根に乗っても大丈夫なのかわからないし、そもそもどこからが崖かわからないのでこのルートは諦めた。

岳と異なり、段々の土地に家が所狭しと詰まっている

そのため屋根が傾いただけ(?)で道が塞がれ奥にいけなくなってしまうのだ。

もっともよくは調べてないが、もともとは廃集落をつなぐ道があったそうだ。

もちろん岳とも繋がっていたことになる。

確かにいちいち現道から登ったり降ったりしたら大変なので直接繋がっていた道があったと考える方が自然だ。

なので岳や山掴へ至る道は非常路である可能性が大きい。

次の記事でも登場するがどの集落でも放置された自転車は、私が来た道では下でも乗れないほど傾斜が激しく、すれ違いもできないほど細いところもあるため、とても活躍できない。

それどころが特に行きは押していく必要があるため重い荷物だ。

その後、私たちのように平らな道で活躍するとしても、少し不思議ではあった。

おそらく自転車が使えるほど広く傾斜が少ない道だったのだろう多分。

石垣を登り、再び降りるチャンスを伺うが高低差は広がるばかり。

ここで降りた場合どうなってるかわからない家の中を通るのか…

もしかしたら完全に中は潰れていて、降りたところで進めないかも…

そこで助けでも待つのか

未知の部分が多すぎて絶対に無理!!

ここまで歪んでいると屋根に乗りたくなってくるが、そこは自重したw

建物は無事そうだが、飛び降りられる高低差ではない

そして踏み跡という道はなくなっていた。

くそお、諦めるか…

友達が言う、意外と距離がないから崩れた屋根をつたっていけるのではないか。

あの夏の日、崩落した壁から河辺が霞んで見えない(高さすぎる)奥多摩湖を覗いた奥多摩寮…(いずれ記事にします)

落ちたら助からないどころか、性別がわからないほどぐちゃぐちゃになって見つからないのではないか…

あの夏の日、スリルという麻薬の味を覚えた2人(田中と友達)。

少し迷った後、屋根を突き破って崖の下に真っ逆さまになるリスクを無視して進むことにした。

問題の箇所は4〜5mで倒れた屋根らしきものが行く手を塞ぐ

果たしてこの屋根はどれだけ厚いのか確認できない。

また屋根の他にも単に瓦礫もあり、見た目ではわかりづらい。

瓦礫を踏むのは不味そうだ。

しっかり見てどこに足と手をかけるか判断する必要がある。

また狭いためバランスを崩したら崖に真っ逆様で、それが1番怖い。

また屋根を踏み抜いた場合、そこが崖になっていてそのまま落ちる可能性もある。

また落ちなくても厚い屋根にハマって抜け出さなくなる可能性もある。

友達は「ロッククライミングにハマっている」とだけ言う

はっきり何が言いたいか言え、日本人よ!!

そんな生ぬるい技術がここで通用するとでも!?

しかし彼も自信はなく、励ますために言ったのだろう

決めてからは早かった。

何も返せず黙る私

友達の後に続いて私も行く。

一生懸命だったので良く覚えていないが、別に危ない箇所もなく割と簡単だった。

これはその箇所を振り返り、歓喜に溢れて撮った写真である。


まず最初に書くのが、こんなことをやってはいけかった(唐突)

山掴集落に来てしまっているから何をやっても同じじゃないかと思うかもしれない。

しかし廃墟探索にも危険の指標はあるのだ。

比較的安全な廃墟もあれば、危険な廃墟もある。

もちろんどこでもそれなりのリスクを孕んでいる。

山掴も決して難しくはないけれど、奥山掴に行くのはお勧めしない。

要は廃墟は危険と一括りにするわけではないが、危険な場所、箇所は素人なら自重するべきだ

少なくとも十分経験を積んでからが良いと私は考える

力量を考慮せず、マグレで生還ではダメなのだ。


なんか真面目なことを言ってごめんね🙏


でもリスクを犯して撮った写真は公開するよ(切り替え)

奥山掴は驚くほど建物が綺麗だった

ちゃん建物の形をしてる!?

潰れた建物は人災だった?

岳ほどではないが、建物もかなり大きいぞ

(建物の綺麗さに驚く)

ハクビシン?かなんかの剥製

(台の形から剥製が二つあるように見えたのは内緒)

この剥製に限ったことではないけど剥製にする過程で後付けた目が怖い

真っ先に壊されそうだけど生存。

ここは立地のお陰で荒らされておらず残留物が多い。

リスクを犯す価値はあったと言うわけだ。

新しめのブロック

形的に井戸を補強していた?

果たして家の中に井戸があるだろうか?

むむむ、正体はなんだろう

まず雑誌の下にあるのはリモコンである。

ボタンの配置的に確かにリモコンだろう。

こんな近代的なものがなぜ?

実は1986年にはまだ13戸はあったらしいので、意外と最近まで住んでいたと言うことになる。

では上の流行り立てのような古臭いミニスカートは何?と思うかもしれないがシンプルに昔のものを取っておいているのかもしれない。

よく考えると皆さんの家にもごく普通に10年、20年前のものが残っているのではないか

例えば私の場合少し前に買った幽遊白書(の単行本)は90年代を代表するジャンプ漫画の一つだ。

また母からもらった料理本は89年出版だ。

それ自体別に珍しいことではないが、それだけ置かれていると廃カー(廃墟探索者w)の年代を測る目を狂わせて厄介だ。

ところで、80年代まで住んでいたとなるとなぜこんなにも壊れているのか。最近まであった家はちゃんと取り壊してなくなった可能性ももちろんあるが、原因は人災と雪だろう。

管理されていないからと言って調子に乗って壊しにくる輩もあるだろう。

有名なら尚更である。

また雪は建物の寿命を大きく縮める。

東北の廃墟の劣化が激しいのは雪のせいだと聞いたことがある。

秩父地方は高地なので冬は雪が降るし、盆地なので夏は暑いといういいところがない気候なのだ。

なんなら熊もいるので夏は探索もままならない。

私は小学生の頃書道を習っていたのでお馴染みだが、硬筆や習字の級や段が上がったときに作品が載る冊子だ。(と思う)

年代は80年代で別におかしいところはなかった。

ミシンの道具を説明する冊子もあった

しかし筆!お前はクセエぞ

新すぎるんだよお!!

本当に残留物多いな、おい!

真っ先に荒れた少年たち(見たことはない)に破壊されそうなテレビが生存していると思ったが、ただの棚じゃねえか! 

白い壁が綺麗なブラウン管の画面に見えた

侍トンネルの時にも書いたが、写真はだいぶ明るく補正している。

ここも先に何があるがうっすらとしかわからないほど暗かったはず。


次回、まさかの最長記録、4回目突入!!奥山掴の建物の外を探索します


23/10/12

数箇所加筆・修正