前回の続き




無事パスポート申請を終えた私はホッと一息……


できるはずがない。




飛行機を取らなければ何も始まらず

まさか異国の地で野宿する訳にもいかない。


ましてやイタリアはスリやら置き引きやらの多発する国として有名である。

そんな土地で野宿をするのはむしろ少し興味があるところだが、今回は勘弁してほしい。

身ぐるみ剥がされて自分がダビデ像になるぞ…


というわけで飛行機とホテルの予約というミッションに繰り出した。



~爆速!旅程組み立て草案~


何から始めるか…

迷う必要はない、飛行機の予約である。


まず、イタリアまでの空路はおおまかに以下の3パターン存在する。


①シベリアルート

②北周りルート

③南回りルート 


である。


これまで日本-欧州間の飛行ルートとして一般的だったのはシベリアルートだ。これは日本から欧州へロシア上空を通過しながら直線的に進む、いわば最短ルートである。


しかし、ご存知の通り昨今のロシア-ウクライナ情勢の影響により、航空会社内でも混乱は生じている。端的に言えば、現在ではロシア上空を避けるルートの使用がスタンダードとなっているらしい。


北周りルートは日本を飛び立ちアラスカ西側、ベーリング海を経て北米大陸やグリーンランドを経由するルートだ。シベリアルートよりも遠回りとは言え、南回りルートよりも飛行距離は短い。


南回りルートは実は古くから日本と欧州を結ぶ航路として知られるルートだ。日本を出て中東を経由する為、時間がかかる事が難点。しかし、他2つのルートに比べて安価であるという最大の利点がある。


私は学生の身であり、金銭に余裕があるとは言えない。迷わず選んだのは南回りルートだった。多少の遠回りであってもやはり安いというのは学生にとって大事な基準だ。その分の余裕を旅行中の観光等に充てたい。



航空会社はエミレーツ航空を選ばせて頂いた。

やはり評判が良いのと機内食が美味いと以前に聞いた事がある。しかもそこまで値段が高くない!

(もちろんエコノミークラスである)

ありがとうアラブ首長国連邦…


何より、1人なので飛行機の予約が非常にラク!

思ったよりも時間はかからなかった。



ちなみにドバイ経由、経由時間は4時間のようだ。そこまで長くないので安心である。空港のラウンジで茶でもシバいていればどうにかなる程度の待ち時間だ。

帰路も同様、ドバイ経由なので詳細は割愛!



ちなみに、今回の旅で私は3つの都市を巡る予定である。ホテルはそれぞれ立地に重点を置いて選定した。イタリアでの基本的な移動は鉄道である為、基点となるのはである。

駅周辺のホテルに宿泊する事で着後すぐにスーツケースをホテルへ預けて行動する事ができるので身軽になり、スリや置き引きへの対策としても有効と考えたからだ。





さて、ここで皆さまが気になるのは行きの便


日本発、どこ行きか?




私が初めて降り立つヨーロッパの地、それは…







永遠の都 ローマ!






まさしく王道プラン。

異国を訪れる上で、最初に首都へ降り立つのが定石ではなかろうか。

単純だが明快、首都を制すれば他の都市での観光も慣れるのではと期待できる。

その上、ローマはイタリア内でスリが最も多いらしいので平和慣れした日本人が警戒心を鍛える場として序盤に予定するのは賢い選択だと思う。



皆様はローマの見どころと言えば何を思い浮かべるだろうか?



古代のロマン コロッセオ

かの有名な 真実の口

人生ゲームでお馴染みトレヴィの泉

ローマの休日の聖地 スペイン広場



さすがはローマ、枚挙にいとまが無い。

どれも世界的に有名で、非常に魅力的である。

「死ぬまでにイタリアには行った方がいい」とよく言われる事も頷ける。


では私の楽しみは何か、それは…







そう、バチカン市国!

いやローマじゃないんかい!







いや、一応はローマの中なので許して頂きたい。

(別の国だけど…)


皆さまご存知、ローマ教皇が住むカトリック教会の総本山。

世界最小の国家ながらも、バチカン美術館に収蔵されている美術品の数々は世界最大級とも言える。


私はキリスト教徒ではないが一度は行ってみたいと以前から羨望していた。

せっかくの1人旅なので好きな所に行くのが吉。


「早く行きたければ一人で行け」

という名言に倣って、私は

「好きに動きたければ一人で行け」

…これを強調したい。



よって、バチカン美術館が私のイタリア芸術鑑賞始まりの地となる。こちらにアップする為になるべく写真なども撮っていきたいと考えているので、お楽しみ頂けたら嬉しい。



他の2都市の詳細については今はまだ書かないでおこうと思う。現地で更新するブログにて記したい。







次回 : スリ対策用品!旅行用品!   備えあれば憂い無し…?


(以下、おまけ)






さて、今回はダラダラと飛行機の予約に関する個人的な考え方をついでに書こうと思う。


皆さまは一人旅をするとしたら、飛行機を予約する際に座席はどのように選ぶだろうか。



景色重視で窓際の席?

空きの多い真ん中列の席?



それぞれ自分なりの考え方や志向があるとは思うが、私は通路側を選ぶようにしている。


なぜか?

端的に言えばトイレに行きやすいからである。


「別にトイレはいつでも行けるんじゃないの…?」


と思われるかもしれない。



ここが盲点。

エコノミークラスの場合、飛行機の座席は新幹線などよりも少しばかり狭い

そして更に、長時間飛行や深夜便では乗客は寝ている事が多い


もし窓際の席を取ってしまうと、上記のような機内でトイレに行く際に毎回、隣の乗客に気を遣いながら通路に出なくてはならない。寝ている方を起こすのも申し訳ないし、かと言って無言で跨ぐのも失礼な気がする。そんなこんなでトイレに行きづらい…という状況に陥ってしまう。

よもや機内で失禁しようものなら、それこそ大迷惑である。

もし隣の乗客にやられたならば、たまったものではない


故に、慣れない方こそ通路側をオススメしたい。

行き帰りの機内で快適に過ごす事が、結果的に旅行のクオリティを上げるのだ。