こんばんは✨
沢木耕太郎さんの
20編の映画エッセイ、
「世界は使われなかった人生であふれてる」
随分と前に購入した文庫本です
ほとんど有名な映画ではなく、
知られてない名画といったとこでしょうか、
俺もこの本で知って観た映画はたくさんあります、
沢木さんの文がまた観る気をそそるんです、
その中から今回紹介するのは
97年のイラン映画
「運動靴と赤い金魚」
貧しいながらも高貴な心を持った幼い兄妹の
話です、
修理に出してた妹の靴を取りに行って、
帰りにウッカリ盗られてしまう兄、
自分の運動靴を妹とシェアします、
家は貧しいからお父さんに買ってちょーだい
なんてとても言えません、
ある日、
妹が盗られた靴を履いてる女の子をみつけます、
兄に報告して2人でその女の子の後をつけます、
見たのは、自分達よりも貧しい女の子家族の姿、
黙って立ち去る兄妹、
、ここで涙腺決壊しました(T_T)
兄妹が
通学してる小学校でマラソン大会が開催されます、
賞品は1位が「赤い金魚」
赤い金魚はイランでは特別な意味があるそうです、
2位は忘れましたが
3位は「運動靴」
兄は3位目指して走り始めます、
でも子供です、走り始めたら負けたくない、
観てるこちらは「1位になっちゃダメだ、
1位はダメだ」と願います、
そして、、、
沢木耕太郎さんの言葉を借りれば
貧しさが必ずしも不幸を呼ぶものではない、
子供たちは貧しさの中で多くのものを学ぶ、
家族が家族としての愛情によって
結びつけられてたら貧しさは単なる貧しさで
しかなくなる、
この映画で描こうとしたのは
貧しさの悲惨さではなかった、
貧しさが生み出すドラマそのものを構築
したかったのだ、
上手いこと言うな〜、
俺が言ったことにしてもらえませんか💦

