娘、しろみちゃん、4歳2ヶ月。
2Eギフテッド(高知能&ASD)とされている。

週末、家族3人でショッピングモールに出かけた。
我が家からはとある路線の最寄り駅まで徒歩5分、別の路線の最寄り駅まで徒歩10分程度(子連れだったり信号赤だったりしたらもっとかかるけど)で、普段は徒歩5分の方のアルファ駅を使うことのほうが多い。
が、この日の目的地は徒歩10分のイロハ駅から乗換なし1本なのでそちらを利用した。

しろみちゃんは、アルファ駅の方の路線は駅名を全て覚えている。
実家へ行くときに1時間近く乗るので、道中で質問してくるので応えていたら、約20の駅名を覚えた。

朝、家を出て、自転車でイロハ駅へ向かっていると、
「今日はアルファ駅のあと何駅?」と聞いてくる娘。
アルファ駅から北か南か、どっち方面に行くのかということを聞いているらしい。
今日はイロハ駅から乗るからアルファ駅じゃないよと答えると、
「ベータ駅はいつ通るの?」と聞いてくるので、
ベータ駅はアルファ駅の次でしょ、今日はそっちの電車には乗らないから。
今日はイロハ駅から乗って、次はホヘト駅だよ、などと私は答えた。

久しぶりのイロハ駅に到着し、電車に乗った。
そして午後、ショッピングモールを堪能して帰途につき、再びイロハ駅に降り立った。

イロハ駅前にあるお店のロゴを、2歳ぐらいだったか、娘が「エビ!」と言ったことがあったので(全然エビの形じゃないけど、当時の娘にとってはエビだった)それを思い出したようで、
「イロハ駅はエビのお店の駅だね」
などと楽しそうに言う娘。
あはは、そうだねぇ〜と楽しくお話しながら自転車に乗り、自宅へ向かってこいでいたら、
「あ!ネコがいない!」
と途中で突然言う娘。
何でも、幼稚園バスでそこを通る時にお友達がそうやって言ったことがあったらしい。
その子はそこでネコを見たことがあったのかもしれない。

また自転車を漕いでいると、
「イロハ駅の前にはエビがあるね、アルファ駅の近くには玉ねぎがあるね」と。
たっ…玉ねぎ???





適当にスルーしてもよかったが、私はもうその玉ねぎが何なのか気になって仕方がない。

ママ忘れちゃってるかもしれない、何のことかわからないから、教えてくれる?と、少しずつ質問しながらヒントを得ようとするも、わからず。
わかったのは、

「家からアルファ駅に向かう途中にある」
「アルファ駅に着くちょっと手前にある」
「小さい石のところ(地面が砂利の駐車場のこと)よりちょっとあとにある」

これでだいたいの位置はわかったが、民家や個人店が並ぶだけの狭い道路でしかない。
野菜や果物を置いてる小さな店はあるが、店先に玉ねぎが置いてあったことなんてない。
しかも、娘は正確には玉ねぎではなく「玉ねぎみたいなの」と言う。

見に行ってみようか、と私が呟くと、前を走っていた夫が自転車のハンドルを切ってアルファ駅方面へと曲がった。
駅前の狭い通りに入ると、ゆっくり自転車を漕ぎながら、娘に、近くになったら教えてね、このへんだよとか、ここにあるよとか、とお願いした。
しかし娘は、
「ないねぇ〜、違うねぇ〜、あれっ!もうアルファ駅に着いちゃうじゃーん!」と。

そこで引き返し、見る方向が変われば見えるかもしれないから戻りながらまた探そう思い、
今度はこっち向きね、見えたら教えてねと伝え、進むことわずか数メートル、ワンブロック。

「あったー!玉ねぎあったよー!!」

私は自転車のブレーキをかけ、前に進んだ夫に、あったって!玉ねぎあったって言ってる!と声をかけた。
そのまま両足で地面を蹴ってゆっくり自転車ごと後退りした。
すると、あった。
確かに玉ねぎ!!
それは、民家の表札の横につけられた門灯、外灯だった。
こういうやつなんだけど↓



その形、デザインが、玉ねぎを逆さまにしたような形だったのだ。
色も飴色と言うかオレンジっぽい茶色というか。
もう、玉ねぎと言われたら、玉ねぎにしか見えない。

幼稚園バスでは通らない道なので、普段、私や夫と徒歩や自転車で通る時に気づいて覚えたのだろう。
だけど、娘は今まで一度もそこを通った時に「あれ玉ねぎみたいだね」とか何にも言ったことがない。
普段は目についたもの、思いついたことは何でもすぐ口にする子なのに。

一体いつから、覚えていたんだろう。
「小さい石のところとアルファ駅の間にある」と、位置までちゃんと把握して。

パパ何年も毎日あそこ通ってるのに、一回もあれに気づいたことなかったし何とも思ったことなかったよ…と夫が笑った。

娘の記憶力に驚くとともに、私や夫が思っている以上に、娘は色々な所を見ているんだなと感じた。
また、独特の目のつけどころが面白いとも思った。
これだけしっかり記憶しているのに、「玉ねぎみたいなもの」が「他所の人の家にある」とか「照明器具(電気、とかランプ、とか)である」という情報は分かってないのか、質問されても答えられないところが、人生経験に乏しい幼児ならではだなぁと。
こういうところにも、高知能幼児のアンバランスさが出ている感じがする。

スッキリ解決したところで、帰宅した。
できればあの玉ねぎランプのお宅に頼んで写真を撮らせてもらいたかったけど、もちろん無理なわけで。
全然知らないお宅だし。
あれこれネットで検索したけど、似たような画像すら見つけることができず。
読んでても分かりにくかったですよね、すみません。
玉ねぎランプの画像さえあれば、回りくどいこと言わずとも伝えられると思うんだけど…