※記事内容は更新日より1週間ほど前のことです。




夫は朝から美容院に出かけた。
末弟は13:00ごろに来る予定。
それまでの私の予定は、シャワーと片付けと掃除と料理。
料理に二時間ぐらいかけてたくさん作ろうと思っていたのに、明け方に入眠した私が起きたのは、10:30を過ぎてからだった。

夫から、少し寄り道して昼までに帰ると連絡が入っていた。
私は昨日の洗濯済み衣類を片付け、散らかったこたつの上を片付け、いつもより少し丁寧に掃除をし、シャワーをした。
髪を乾かさずにまとめて結んで台所に立ち、まずはお米を洗い、料理を始めた。

制限時間のある料理番組みたいだな、と思いながら、何をどういう順番で作るか考えながらサクサクと作業を進めていく。
頭を使ってテキパキと料理することは、嫌いじゃない。
二時間のつもりだった料理時間は一時間に減ってしまったけれど、なかなか楽しかった。

夫が帰宅するとすぐ、予定より少し早く弟がやって来た。
テレビを見て待ってもらって、夫にも手伝ってもらいながら(出来上がった料理や箸などを運ぶのと、使った調理器具を洗うのを)、お肉と野菜をとりまぜて、サラダを含む5品で終了。

いつも夫婦ふたりで見るテレビを3人で見ながら食事をし、食後にはコーヒー(私はデカフェの紅茶)をいれて手作りお菓子を出した。

明るいうちに弟が帰り、夫と私は少しウトウトしたり、後片付けをしたり。
夕食は、お昼の残りで十分だった。

作業が落ち着いたころ、家族会議が始まった。
こんな時でもテレビは必ず流しておきたい夫に少しイラッとして、指摘すると、彼は音量を下げたが消さなかった。
何か雑音が欲しいらしい。
まあ、いい。
ちゃんと話ができるのなら。

私の意見は、初めてこの話を聞いた日に伝えていた。
なるようにしかならない。
良くても悪くても、結果を受けて、また考えるしかない。
結果が出るまでは、夫には希望を捨てずにがんばってもらいたい。

私はまた、同じ事を告げた。
どうやら夫は、がんばってはいるが、かなりネガティブな発想になっているようだった。
職場のことは、悪い方に悪い方に考えることで、さらにどつぼにはまっているように見えた。
去年までの私自身と重なることが多々あった。
夫は、そんな自分のメンタルに自分でも戸惑っていて、このまま心の病気になったらどうしよう、こんな状況で子どもが生まれて、可愛いって思えるのか、思えなかったらどうしよう、などと考えていた。

私は、日々のネットサーフィン、ブログ徘徊で得た考えや知識をもとに、自分の経験や後悔や反省も織り交ぜて、自分の考えを夫に話した。

少しスピリチュアルな視点もあった。
意外にも夫は、そうか、なるほど!と納得して聞いてくれた。

かいつまんだ内容だけ、記録しておこうと思う。
かいつまんでも、長いけれど。

他人の苛立ちを自分のせいだと思わないこと。
思うと、そういう波動がにじみ出て、相手の波動がそこにつけこんで、本当にそうなっていってしまう。
より状況が悪化するだけで、何もよいことはない。
あの人がイライラしているのは、仕事が忙しいから。
それだけ。
あなたにどうにかできることではないから、あなたには関係ない。
あなたがもっと仕事ができれば…なんて、入ったばかりの人に、ベテランのイライラを解消できるほどの力なんてあるわけないし誰も求めてないから、考えるだけムダ。

もしダメな結果になったら…という考えも、百害あって一理なし。
先に考えておいたら回避できるわけでもないし、ショックが和らぐわけでもないし、その後に良い展開を得られるわけでもない。
今の意欲を削ぐだけ。
ネガティブはあなたの体からにじみ出て、周囲にも伝わってしまう。
あいつできないやつだ、やる気もないんだ、と思われる空気を、あなたが自ら作ってしまう。

完璧にはできなくても、心がけるだけでも違うはず。
できるだけ良い方向に考えて、悪いことは考えない。
悪いこと考える神経や時間を、前向きな努力に使いましょう。
それでもどうしてもネガティブになってしまう時は、心身が疲れているということ。
仕事の疲れは、仕事ではないことで解消する方が、妥当だったりする。
マッサージでも何でも、私にできることはするから、遠慮なく甘えて欲しい。

今、私がつらいポイントは、3つある。
どうなってしまうのかわからない、この状況への不安があること。
私自身が、妊娠しているため、すぐに働いたり小金を稼いだり、具体的な行動を何もできなくてもどかしいこと。
(在宅ワークに応募したりしてみたが、騙すのも嫌なので妊婦だと告げておくと、落選しかしない。)
そして、夫が今とても辛い思いをしているということ。
それが、私にとっても一番つらい。

赤ちゃんが可愛いと思えるかどうかは、子供好きな私だって、わからない。
出産を経て心を病む人だって、いる。
もし私が元気で赤ちゃんを可愛く思って、でもあなたが赤ちゃんが家にいることで辛かったりしたら、例えば週の半分は私と赤ちゃんは実家で過ごすとか、何か対策を考える。
男の人は子どもが可愛いって思えるのに何年かかかると聞くし、理想的な期待は私はしていない。
ただ、弱い生き物に対して優しい気持ちがあれば、それでいい。

猫背になると視界が狭まって視点が近くなるから、ネガティブになったら、背筋を伸ばして。
視点が遠くなって、近くの嫌なことから少し距離ができる。
そして、指先で、嫌な対象との境界線をひいて。
本当に、嫌な波動が伝わってこないように、バリアが張れるらしいから。
科学的根拠はないけれど、何もしないよりは。
全てを理屈や科学で考えていたら、心身がもたない。
おまじない、試してみて欲しい。






若干の布教セミナーのような空気を残しつつ、家族会義は終わった。
もちろん、もしこうなったら…という不安な話もした。
親に何て言おう、年末年始が気まずすぎる、とか。
ただ、とにかく今は、残されたチャンスに全力を尽くすことに集中する。

私にできるのは、夫を信じることと、心身を健やかに保つための食事を用意することと、マッサージすることと、二人の時間を楽しく過ごすこと。
そして、おなかの赤ちゃんを安全に育てること。

苦労なんて、今までも色々あった。
おかげで、私にとって、頑張れる苦労と、頑張れない苦労は何か、自分で知ることができたけれど、30年以上かかった。
そして私が自分で選んで自分で決めた結果が、今。
何があっても、この人と協力して生きていく。
何があっても、自分の子供だけは守ってみせる。
覚悟を決めたから、結婚した。 
勇気を振り絞って、結婚した。
かつて、私のした結婚は、暗く、にがく、苦しいものだった。
再婚への憧れもなくはなかったが、結婚へのトラウマは大きかった。
十年ぶり、二度目の結婚は、甘い生活を夢みるものなんかじゃなく、命がけの覚悟で決めたもの。
私は、こんなことで悲観に暮れるような妻じゃない。

そう、自分に言い聞かす。